木村カエラNIKKI

木村カエラ 初の日記形式エッセイ『NIKKI』で “自分をさらけ出した” 表紙はノーメイク!?[2020年6月新刊]

出典: FASHION BOX

ティーン誌での専属モデルやTV番組『saku saku』のMCを経て、歌手デビュー。キュートなルックスで、個性的なファッションをさらりと着こなす。ステージに立てば、透明感のある歌声でオーディエンスをトリコに。
そんな唯一無二であり、同世代女子の“永遠の憧れ”であるアーティスト、木村カエラさんのエッセイ本『NIKKI』が発売された。

≪目次≫

 

赤裸々すぎる!? 木村カエラ初の日記形式エッセイ

“木村カエラ初の日記形式エッセイ”となる本作、『NIKKI』。直球すぎるタイトルに突っ込みたくなる気持ちをぐっと抑え、ページをめくる。すると、確かにこのタイトルしかフィットするものがなかったんだろうと納得するほど赤裸々な内容に、少し驚かされる。

『NIKKI』に綴られているのは、2019年1月から2020年3月までの、約1年3カ月にわたる日々の出来事。ちょうど2019年は、木村カエラさんにとってメジャーデビュー15周年となる節目の年だった。アニバーサリー・イヤーとあって、15周年ライブやオリジナルアルバムの制作、フェスへの出演、公式サイトのリニューアルなど、やることが山積みだ。
さらに私生活では小学生と幼稚園児の子育てに励む、二児の母親でもある。小学生の息子は、外へ遊びに行ったらびしょ濡れになったり、ザリガニとタニシを捕ってきたりとやんちゃ盛り。

仕事に育児に全力で奮闘するなかで起きた出来事や、彼女が考えたことを読み進めていくと、本人が自覚しているとおり“ものすごいポジティブ人間”だということが伝わってくる。
それでも、どんなに前向きな人であろうとも、人生は順風満帆というわけにはいかない。
思う通りに体が動かない日もある。仕事で疲れて子どもに強く当たってしまい、申し訳なさと自己嫌悪で胸が痛むこともある。街で“意地悪人間”に出会ったら腹も立つ。

そして本書では、木村カエラさんがここ数年間悩み続けていたという、ある思いについても明かされている。

“「わたし、このままでいいのかな」
いつしかこの言葉が私を支配するようになっていった。
それはきっと、作り上げてきたからこそ守っていきたい木村カエラ像と、人間として変わっていきたい素直な自分との間に生まれてきた葛藤だった。(書籍『NIKKI』 P4より引用)”

書籍『NIKKI』には、そういった他人には話しづらい悩みやネガティブな事件、思考回路も、包み隠さず綴られている。一流アーティストが、ここまであけっぴろげな「日記」を世に出しちゃっていいものなのだろうか? お節介を承知で、思い切って、あれこれ尋ねてみた。

 

表紙写真はノーメイク&自撮り!? 『NIKKI』で明かした木村カエラの変化とは

――木村カエラさんといえば“永遠の元気少女”といったイメージを勝手ながら抱いていたのですが(笑)、『NIKKI』では育児のことにも触れられていて、新たな一面を知れて新鮮でした。また、とてもオープンに日常生活について綴られていたので驚きました。日記形式の本を出版することにためらいはなかったのでしょうか?

木村カエラ「『木村カエラさん=永遠の元気少女』だなんて、ありがとうございます。
そんなイメージを持っていただけてとても嬉しいですが、私は19歳でデビューをして、それから結婚もして、2人の子どももいて、たくさん環境が変わっているように、人はやはり変わっていくし、感情も、大切なモノも、こだわりも変化していくと思うんです。私の中には、皆さんが抱いてくださっているようなイメージのアーティストの木村カエラと、自然と変わっていく木村カエラという2つの木村カエラが存在していて、今の自分にとっては、自然に変化していく自分を表現していくことが、大切なことなんじゃないかなと思い、あえて日記という形をとって本を書いていくことにしました。
きっと皆さん、特に今は行き場のない不安を抱えながら生活していらっしゃると思うのですが、私が普段の生活の中で嫌なことやネガティブなことをどうポジティブに変換していくのか、そんな自分の考え方や生活の仕方を知ってもらうことで、誰かに刺激を与えたり、誰かの気持ちに寄り添ったりできたらいいなと考えていて、そうするためには、自分をさらけ出すことが大事だと思ったので、本(日記)を書くと決めた時点でためらいは捨てましたね」

――自分をさらけ出した一冊、ということですね。もしかして、表紙の写真もノーメイクですか?

木村カエラ「カバーの写真はノーメイクです。自然な自分を見てもらいたかったというのもありますが、カバーや表紙の写真を準備したり、本の中のイラストを描いたりする期間が、ちょうどステイホームの期間中で撮影などが出来ませんでした。最初に表紙は顔がドンと載ったものがいいなとは考えていたので、イメージのものを自分で撮影しました。ノーメイクだったもう一つの理由としては、皆さんもそうだったのではないかと思いますが、ステイホーム中で家にいて、ずっとメイクをしていなかったので、もうこのままでいいかなと思ってパッと撮った写真が表紙になっています」

――肌のケア方法も気になりますが、『NIKKI』では、体のメンテナンスを入念にされている様子も書かれていましたね。デビュー直後からの習慣なんでしょうか?

木村カエラ「体のケアに関しては、デビュー直後は全く気にしていませんでした。夕方に起きて仕事に向かい、朝寝るという生活を24歳くらいまではしていました。
体のケアを気にするようになった転機を挙げるとしたら、26~27歳くらいの時に臓器を支える骨盤の筋力が弱くなって、あまり激しい運動(飛んだり・跳ねたり)は出来ないかもしれないとなったときに、この先もずっとライブをしたいと思ったので、骨盤のケアを始めたのがきっかけです。骨盤は体の軸・中心でもあるので、その骨盤の動きで腸内環境が整ったり、視野が広がったり、頭の回転が良くなったりすると教えていただきながら、自分でも体のケアにハマっていきました。やはりいつまでも元気でいたいなと思うので、ケアしていて良かったなと思います」

 

“自分の中が空っぽになってることに気づいた” 木村カエラ

「自然に変化していく自分を表現したい」
そんな気持ちを明かしてくれた木村カエラさんだが、『NIKKI』の執筆を引き受けたのは、出産後に自分を見失ってしまったからという理由もあったそうだ。“子どもといることに生きがいを見つけ、自分の中が空っぽになってることに気がついた”という。

この“空っぽ事件”、ある程度の年月を生きていると、多くの人が似たような経験をした覚えがないだろうか? ふとしたきっかけで自分を見失い、将来の目標や進むべき道がわからなくなったことが、誰しも一度や二度はあるのではないだろうか。
特に女性は結婚して名字が変わると、それだけで「わたしって誰だっけ?」という軽いアイデンティティ・クライシスを経験する。出産すると体も変わり、母親という新しい役割も担うことになる。
もちろん、結婚や出産を経験しなくても、木村カエラさんがインタビューで語った言葉のとおり、人間は生きている限り変化し続ける。10代でデビューした彼女も、デビュー直後は無頓着だった体のケアに、20代半ばで目覚めたという。年齢とともに体と心に変化が起こるのは、動物として自然なことだ。

だからこそ、少しずつ自分に起こる変化に戸惑ったり、その受け止め方を模索しているうちに、気づけば自分を見失っていた……というのも、誰にでも起こり得る。また、ネガティブなことが引き金になるとは限らない。木村カエラさんのように“それまでとは別のものに生きがいを見つけた”というポジティブな理由であっても、自分を見失うときもある。

それでも“空っぽ”になった木村カエラさんは、立ち止まらずに進みながら“答え”を見つけようと決意。新しい仕事に挑戦し、環境も変えて自分を追い込んでみた。そして、自分と向き合う作業の一環として引き受けたのが、本書の執筆だった。
約1年3カ月間の『NIKKI』を書き終えた木村カエラさんは、果たしてどんな答えを見つけられたのか? そこに至るまでの道のりは、ぜひ本書で確かめていただきたい。

この『NIKKI』は、彼女が全力で生きた日々の備忘録である。そして木村カエラ目線で眺めた、ポジティブで愛にあふれた世界の観察記録でもある。ページをめくっているうちに、飾らない言葉から元気をもらえるし、世の中が少し優しく見えてくる。
親しい友だちから、そっと肩を抱いてもらえたような温かい読後感を、彼女と同じ子育て中のママや、人生の転機を迎えている人にも味わっていただきたいものだ。
(愛といえば、本書にはもちろん夫婦愛にまつわるエピソードも出てくる。もったいなくてココには書けないので、行間からあふれ出すハッピーオーラを本書でじっくり体感してください)

最後に、“空っぽ”状態から抜け出した今、チャレンジしたいことを尋ねてみた。

「やっぱり、ライブですね! 今はオンラインでのライブがしたいです。新しい曲を作ることも好きですが、やっぱりライブが一番好きなので、ライブがしたいですね。そして、オンラインの世界の中で私らしい世界を表現できたらいいなと思います。
ただ、やりたいことはたくさんあって、あと4年したらもう20周年も迎えるので、それまでもいろんなことにチャレンジしていって、ドキドキ・ワクワクしながら日々過ごしたいと思います!」

いくつになっても前向きで、チャレンジ精神旺盛な木村カエラさん。きっとこの先、50周年くらいを迎えておばあちゃんになっても、同世代女子の憧れの存在であり続けるんだろうな。

 

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書籍『NIKKI』

木村カエラNIKKI
出典: FASHION BOX

著者:木村カエラ

前向きな気持ちになれる、
木村カエラのポップで明るい初の日記形式エッセイ!

デビュー15周年という節目の一年を記したアーティスト・木村カエラの日記形式エッセイ。2019年1月から2020年3月まで、約1年3カ月間の日々を綴ります。

・ライブやレコーディングの日
・人生のターニングポイントとなるような日
・家族と過ごす、穏やかなオフの日 etc.

多忙な中でも、大切な人やモノに全力の愛を注ぐ日々が、明るく、楽しく語られます。
曲づくりの裏側や子育て、さまざまなアーティストとの関係など、これまで語られてこなかった日常のエピソードも満載。

木村カエラ本人による手描きのイラストも楽しめます。
あなたもきっと、元気をもらえる一冊です。

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【木村カエラ/Profile】

(きむら かえら)

1984年10月24日、東京都生まれ。
2004年6月23日にシングル『Level 42』でメジャーデビュー。
2013年、自身が代表を務めるプライベートレーベルELAを設立。2014年、メジャーデビュー10周年に、ベストアルバム『10years』、8枚目となるオリジナルアルバム『MIETA』をリリース。同年10月、横浜アリーナ2days公演を成功させた。2018年4月には、初の描き下ろし絵本『ねむとココロ』を出版し、歌手活動だけでなく、モデルやアパレルプロデュースなど、幅広い分野で活躍する。2019年6月、メジャーデビュー15周年を迎え、デビュー日である6月23日に日比谷野外大音楽堂にてアニバーサリー公演を実施した。同年7月、15周年を記念したフルオリジナルアルバム『いちご』をリリース。
2020年3月、最新ミニアルバム『ZIG ZAG』をリリース。

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WEB edit & text:FASHION BOX

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