35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説

プレ更年期は35歳から!? からだや女性ホルモンはどうなる? 上手なつき合い方を産婦人科専門医がアドバイス

35歳からのからだと心と「フェムテック」

女性ホルモンがゆらぎ始める35歳は、女性ならではのからだや心の健康問題が出てくるお年ごろ。女性のからだの基礎知識に加えて、ピルなどの最新医療情報、近い将来にやってくる更年期のことなどを、ともこレディースクリニック下北沢の出井知子先生にお聞きしました。

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子供を産みたいかも、更年期が怖い……と漠然と考えているならすぐに婦人科へ!

35歳の女性ホルモン量は、ピークの20代後半からするとだいぶ下がってきています。それを自覚していない人が多く、婦人科の病気が増えたり、妊娠したとしても流産することが多いということを知っているでしょうか。

それに加えて妊娠・出産をしていないため20年以上休みなく、生理をくり返している人も多いはず。これ、じつは卵巣と子宮に過酷な負担をかけています。昔、子供を4、5人産んで当たり前だった時代には生涯の生理回数はおよそ50回でした。ところが現代では仮に2人産んだとしてもおよそ450回。ほぼ10倍です!

昨今はテクノロジーが急速に進歩しているせいで勘違いしてしまいがちですが、人のからだは機械ではないのでそんなに急激には進化しません。現代でも妊娠適齢期は25〜29歳で、適齢期に子供を産まないことはからだにとって不自然と言えるでしょう。

脅すわけではありませんが、35歳から出産するのはかんたんなことではありませんし、産まないにしても女性ホルモンレベルは下がり続けて更年期を迎えます。正しい知識と新しい情報を知って、大至急、信頼できる婦人科のかかりつけ医を見つけてください。

婦人科では生理痛の治療は当然のこと、ほとんど副作用がない超低用量ピルで排卵を止めてPMSをなくす・卵巣を休めることもできます。漢方薬も処方します。子宮頸がんが見つかることも少なくありませんし、生理の出血量が多いのは子宮筋腫や子宮内膜症かもしれません。まったくトラブルがなくても子宮頸がん検診やピルの相談などをきっかけにして、相性のよい婦人科を見つけることが急務です。

そもそも女性ホルモンって何?

35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説

妊娠・出産のために必要なもの。女性の健康も守っています
脳からの指令を受けて卵巣から分泌されるホルモンで、卵巣で成熟させた卵子を排卵後、受精に備えて子宮内膜を厚くして着床しやすくし、着床した受精卵がうまく育つように子宮内の環境を整えます。そのために女性のからだを健やかに保つはたらきもしています。

2つのホルモンが排卵を境に主導権を受け渡す
生理前にむくみや便秘、イライラなどのPMS(月経前症候群)が起きるのはプロゲステロンによるもの。生理が終わるとからだや肌の調子がよくなるのはエストロゲンの作用。2つのホルモンは排卵のたびに主導権が入れ替わり、女性特有のからだのリズムを周期的にくり返します。

おもな女性ホルモンは2種類!

プロゲステロン
排卵後(=生理前)に量が増えて主導権を握る。妊娠を継続するコンディションを整えるが、女性にとってはネガティブな作用が多い。

エストロゲン
排卵前(=生理後)に主導権を握る。全身のコンディションを整える、気持ちが安定するなどポジティブな作用をするありがたい存在。

35歳から女性ホルモンの分泌量が低下

35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説

・35歳ごろから女性ホルモンが減少
・37歳ごろから妊娠力が低下
・更年期:45歳ごろ〜55歳ごろ
・閉経年齢の中央値は50.5歳

女性ホルモンは見た目に比例して増えることはない
女性ホルモンは初潮から閉経までの限られた期間だけのもの。20代後半にピークを迎えたあとは減っていきます。食事や運動を見直しても自力でホルモンレベルを上げることはできません。
*一般的に、全身に関わるエストロゲン量が女性ホルモンの目安になります

38歳で更年期が始まる可能性も! 知識があればうまくつき合えます

初潮から閉経までの期間限定で分泌される女性ホルモンが減ってくるとどうなるでしょうか? まず、毎回必ず排卵していたものが、時々排卵しなくなります。エストロゲンとプロゲステロンのバランスが悪くなって生理不順が起きたり、女性の健康を守ってくれるエストロゲンがさらに減少すれば骨粗しょう症や高血圧、糖尿病などのリスクも上がります。

女性ホルモンの分泌量が減ると、脳が卵巣に女性ホルモンを作れと指令を出しますが、疲弊した卵巣は脳の要求通りに女性ホルモンを作れず、脳がショートして様々な不調を引き起こすことも。これが更年期症状です。

50歳くらいで閉経すると聞いたことがあるかもしれません。が、それはあくまで平均値。50歳よりも早い人も、遅い人もいます。閉経時期を予測することもできません。医学的には女性の閉経が正常に始まる年齢は43歳です。更年期は閉経をはさんだ前後各5年のことなので、43歳で閉経するなら38歳から更年期ということになります。ちなみにストイックにダイエットやスポーツを続けている人、若い頃にタバコを吸っていた人は閉経が早い傾向があります。その時に更年期の知識がなければ「私、どうしちゃったの?」とパニックになってしまうかも知れません。

早くに閉経すると骨粗しょう症が心配ですし、その他の不調が出てくることも。あるいは閉経が遅ければ乳がんや子宮体がんの心配が。昔は閉経したらそろそろ寿命という具合でしたが、今や人生100年時代。女性ホルモンが女性の健康を守っているということを知れば、閉経後もつき合える婦人科医を探す大切さが分かっていただけるのではないでしょうか。

35歳、プレ更年期のからだはこんな風に変わってきます

□月経周期の乱れ
生理が飛び飛びになる、あるいは周期が短くなるのはよくあること。が、不正出血の可能性もあるのでおかしいと思ったら婦人科へ!

・不規則になる
・だらだら始まる、だらだら終わる
※1年間、完全に生理がなくなれば「閉経」

35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説

□月経痛が悪化
女性ホルモンは減っていくのに、生理痛が以前よりもひどくなったり、経血量が急に増えた場合は要注意。病気が隠れている可能性が。

・月経困難症
・子宮内膜症
・子宮筋腫

ドクターの新常識 ピルで子宮のトラブルを回避

ピルは生理痛を軽くする、PMSをなくす、卵巣と子宮を休ませることができる薬。副作用はほとんどありません
ピルは生理がある女性なら小学生でも使えます。現在のピルはわずかなホルモン量で排卵を止めます。生理が軽くなる、PMSが出ない、都合に合わせて生理日をコントロールできる、排卵しないため卵巣に負担をかけないなどの効用があります。

□他にも自律神経の乱れにより様々な不定愁訴が!
更年期に出る症状は100も200もあるといわれるほど多種多様。自分の弱い部分でトラブルが起きることも多いようです。手の指がこわばって整形外科に行ったり、目が乾いて眼科に行くなどしても原因が分からず、ドクターショッピングをしてしまう人もいます。

・頭痛・めまいなどフィジカル的な症状
・イライラ・落ち込みなどメンタル的な症状
→日常に困ることがあったら受診をおすすめ

健康面での不安を乗り切るには……

35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説

□かかりつけの婦人科を見つけて相談
□医学的な知識を知ったうえで「フェムテック」を取り入れてみる

自分ではどうにも対処できない不調は迷わず婦人科で相談! 我慢してもよいことはひとつもありません。不調の陰に病気がないことを確認したら、自分にフィットするフェムテックを試すものOK。その際、女性のからだの知識があればより正しく、心地よく使えます。

更年期の治療ってどんなのがあるの?

□ホルモン療法
□漢方療法

病院では減っていくホルモンを薬で補充するホルモン療法(HRT)を行ったり、症状を緩和する漢方薬を処方します。とはいえ、更年期の症状は種類も多く、個人差も大きいのでまずは婦人科でしっかり話す、治療についてよく相談することが大事です。

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「フェムテック」って?

Female(女性)+Technology(技術)→ FemTech
女性の健康についてより広く考えるきっかけに

ナプキン不要の吸水ショーツや、デリケートゾーンケアなどもフェムテック製品のひとつ。こうした製品の登場で女性が抱えてきた煩わしいことや性についてオープンに話せるようになったり、より快適に過ごすためのアイテムが次々に誕生しています。『& ROSY』ではフェムテックの語源に縛られず、ベースとして女性のからだについて正しく知る、病気じゃないことを確かめる、更年期や性について正しく知るといったことが自分を愛することにつながると考えます。

Q:「フェムテック」という言葉は知ってますか?

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知っている……40%
知らなかった……60%

Q:「フェムテック」について興味はありますか?

35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説

はい……100%

「女性にとって切り離せない健康問題を最新の技術で快適にするという素敵なコンセプトだから」
(kaanaさん)

「仕事と家庭の両立で忙しい毎日を送るなかで、自分自身のことを知り、管理したいと思う」
(稲葉春香さん)

「女性特有の生理などからだの問題について、昔からPMSなどに悩まされて、いまは更年期に悩まされているから」
(小笠原麻千子さん)

「2人目を産んでから産後うつのような感じがあったりするので」
(なつ。さん)

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教えてくれたのは……ともこレディースクリニック下北沢 出井知子先生

35歳からプレ更年期に突入!? からだはどう変わっていく? 対処方法を産婦人科医が解説
ともこレディースクリニック下北沢
出井知子先生

【PROFILE】
臨床経験と専門知識が豊富で、様々な悩みも気軽に相談できる。オンライン診療やピルの処方も対応。産婦人科専門医、医学博士。

女性が幸せになるために我慢や忍耐は不要です
「つらい生理痛やPMSを我慢しても得することは一つもありません。科学的根拠のある治療が進化していることをぜひ知ってください」

 

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生理やPMS、更年期……女性の不調対策に。手軽に飲めるインナーケアアイテム6選

text:TOMOKO KUROKAWA
illust:YASUKO SAKURAI
& ROSY 2021年10月号

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

web edit:FASHION BOX

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