体温&免疫力をUPするヴィーナス期のカラダの整え方
平熱が低いと免疫力が低い、というのは知っていても、低体温を放置している人も多いのでは? 実は、ヴィーナス期は体温の低下を引き起こす要因がいっぱい。その理由をイシハラクリニック副院長の石原新菜先生にお聞きしました。
※ GLOW世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と表現しています
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体温アップ=免疫力アップ! 免疫が機能する発熱ボディに
コロナ禍が続く中、これから寒さも厳しくなりインフルエンザや風邪などの感染症も心配になってきます。様ざまな病気と闘うために欠かせないのが「免疫力」!
「免疫力を高める方法はいくつかありますが、ヴィーナス期に取り組んでほしいのは体温を上げること」と教えてくれたのは、長年“温活”を啓蒙している石原新菜先生です。
「風邪をひいた時に熱が出るのは、免疫がしっかり働けるようにするため。そもそも免疫力とは白血球の働きのことで、白血球がしっかり働くには細胞の化学反応がスムーズに行われることが大切です。そのために熱が必要になるんですよ。そんな免疫と体温は密接なつながりがあり、体温が下がると免疫力も下がってしまいます。でもヴィーナス期には、低体温になる要因が多いんです」
新菜先生によると、年齢とともに体温は下がりやすくなり、更年(ヴィーナス)期が始まる頃には20代の頃に比べて1℃近く下がっている人もいるのだとか。
「40代女性の低体温に大きく関わっているのが“筋肉量の減少”と“女性ホルモンの減少”。筋肉と女性ホルモンは、どちらも体温アップに欠かせませんが、年齢とともに減少してしまうものでもあります。筋肉と女性ホルモンの減少が深刻になるヴィーナス期こそ、自分で熱を作り出せるカラダ作りが必要に。低体温は決して放っておかないで、“発熱ボディ”を目指してください」
大変! ヴィーナス期は体温が下がる要因だらけ!
【性別】女性は男性より筋肉量が少ない
【人種】日本人は欧米人より筋肉量が少ない
【時代】約65年前は日本人の平熱は平均36.89℃もあった
【ヴィーナス期】筋肉量減少
年齢とともに筋肉の機能は低下。全身の筋肉の7割があると言われる下半身は、40歳前後から衰えていきます。体温の約40%は筋肉が生み出すので、大きな筋肉の衰えは体温低下につながります。コロナ禍の運動不足で加速する場合も。
【ヴィーナス期】女性ホルモン減少
女性ホルモンには、体内の糖分や脂肪分などを燃やす“代謝”に関わる役割があります。女性ホルモンが減少すると代謝が悪くなり、体温も低下することに。閉経後に動脈硬化やコレステロール値上昇に悩む女性が多いのもコレが原因。
理想の体温は36.5~37.2℃
白血球の働きをよくするには、化学反応を引き起こす酵素の至適温度37.0~40.0℃をキープすると◎。これは体内温度なので、体内より1℃ほど下がるわきの下で測って、36.5℃以上あるのが理想。最低でも36.0℃はないと、酵素の働きが弱まります。一日の平均体温になりやすい朝10時に体温測定。もし35℃台なら真剣に温活をする必要が!
「体温UPの最大の近道は筋肉量UP! 筋肉の7割がある下半身を鍛えて!」
(イシハラクリニック副院長 石原新菜先生)
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教えてくれたのは……イシハラクリニック副院長 石原新菜先生
【PROFILE】
漢方医学、自然療法、食事療法をベースとしたクリニックでの診察の他、健康ソムリエ講師として「温活」の大切さを長年伝えている。講演、テレビ、執筆活動と幅広く活躍中。
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取材・文=山本二季
(GLOW 2021年12月号)
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WEB編集=FASHION BOX