夜に仕込んで翌朝焼ける! マイコ流“新作りおきパン”とは?
「パン作り」というと、ハードルが高そうに感じますか? そんな人こそ、騙されたと思って挑戦してもらいたいのが、「おうちパン」研究家・吉永麻衣子さんが提唱するマイコ流“新作りおきパン”のレシピ。
・こねる作業はなく、スプーンで混ぜるだけ
・保存容器の中で混ぜるので洗い物が少ない
・発酵は冷蔵庫におまかせ
と、パン作りでお馴染みの手間がかかる工程の一部を省略。さらに、材料に塩こうじをプラスすることで、“しっかりおいしい”パンが焼きあがります!
百聞は一見にしかず、ということで、マイコ流“新作りおきパン”レシピのなかから、TJ MOOK『毎日焼きたて! おいしい! 作りおきパン』に掲載されている「ドデカフォカッチャ」の作り方をご紹介します。
TJ MOOK『毎日焼きたて! おいしい! 作りおきパン』
材料を容器に入れてスプーンで混ぜて冷蔵庫で寝かしただけの簡単生地なのに!
いろんな種類のパンが焼けるなんて!!!
常備菜感覚でパン生地を冷蔵庫でストックする吉永麻衣子さんの「作りおきパン」の最新版レシピは、これ以上ないくらい簡単!
この生地さえ覚えれば、いろんな種類のパンを毎日好きなときに焼いて食べられます。
Part 1 基本の生地で「作りおきパン」を焼いてみよう
Part 2 全部基本の生地で作れちゃう! アレンジパン83
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マイコ流“新作りおきパン”で使う、パン作りの道具と材料
基本の生地作りで使用する道具と材料はとってもシンプル。手軽にはじめられるのもうれしいポイントです。
【道具】
1. キッチンスケール
材料を量るために使います。1g単位で量れるデジタルスケールがあると便利。
2.ボウル
水、イースト、塩こうじを合わせる際に使います。
3.800mLの保存容器
生地を混ぜる、発酵、保存の工程すべてをこの容器で行います。本書では約203×127×58mmサイズを推奨しています。
4.粉ふるい
生地や台に均一に強力粉をふるうことができます。
5.カード
生地を容器からはがす、切る、すくうなどの幅広い用途で使います。
6.スプーン
生地を混ぜるために使います。金属製のデザートスプーンがおすすめ。
【材料】
a.水
水分は強力粉のグルテンを引き出し、生地をやわらかくまとめる役割をします。本書では一般的なパン作りに使う水分量よりも、多い水分量の「高加水パン」というパンを作ります。
b.強力粉
薄力粉などに比べてグルテンが多く含まれ、パン作りに欠かせない材料です。水分と合わさることで弾力と粘り気が生まれます。
c.塩こうじ
塩分は塩こうじを使用します。塩こうじに含まれる酵素の力で熟成が促進され、うまみややさしい甘みが増します。
※この本のレシピでは、100g中の食塩相当量が約10gの塩こうじを使用しています。市販品は、塩こうじによって食塩相当量が違いますので、9~13gを目安に選んでください
d.インスタントドライイースト
発酵に必要な顆粒状のイースト。イーストの働きによって糖を分解し、アルコールと炭酸ガスを生成することでパンが膨らみます。冷凍で2年ほど保存可能。
基本の生地で「作りおきパン」を 焼いてみよう
まずは基本の作りおきパン「ドデカフォカッチャ」にチャレンジ。これ以上ないくらい工程を省いたので、誰でも失敗なくパン作りにチャレンジできます。これさえ覚えれば、後は、具や粉の種類を替える、型に入れるなどで、応用して作れるパンは無限大! ご飯を炊くようにパンが焼けますように……。
- 室温とは通常20〜25℃を想定しています。パンは温度や室温によってでき上がりが異なります。様子を見ながら水分や発酵時間を調整してください
- パンの焼き時間は目安です。使用する機材のメーカーによって差がありますので、様子を見ながら時間を加減してください
- レシピに記載されている目安時間は、冷蔵庫での発酵時間(8時間)を省いた時間で記載しています
- 魚焼きグリルは両面焼きタイプでの焼き時間です。片面焼きタイプの場合は指定の時間焼いた後、返してさらに2〜3分様子を見ながら焼いてください
- フライパンで焼く場合、焼く前に生地を並べて、ふたをしてから強火で20秒フライパンを温め、一度火を止めて15分おきます。その後、各レシピの焼き方の目安時間に合わせて焼いてください
- 目安時間の焼成はメインの作り方の焼き時間で記載しています
- フライパンはフッ素樹脂加工のものを使用しています
- トースターや魚焼きグリルで焼く場合は、生地が焦げそうであれば、途中でアルミホイルをかぶせてください
- オーブンはあらかじめ指定の温度に温めておきます(予熱)
- 仕上げ発酵は、40℃に設定したオーブンに既定の時間おいてください
- 塩は精製塩を使用していますが、 家にあるもので何でも大丈夫です
- 大さじ1は15mLです
【作り方】基本の生地で 「ドデカフォカッチャ」を焼いてみよう
基本の生地で作るシンプルなフォカッチャです。
【材料】(約12×20㎝、1個分)
基本の生地
- 強力粉……180g
- インスタントドライイースト……2g
- 塩こうじ……35g
- 水……120g
トッピング
- オリーブオイル……大さじ1
- 岩塩(または、塩)……ひとつまみ
【作り方】
≪混ぜる(3分)≫
材料をしっかり計量して合わせたら、あとは均一になるまでスプーンでぐるぐる混ぜるだけ。
特別なワザやコツはいりません。
step(1)イーストと塩こうじを加える
水をボウルに入れ、イーストをふり入れて沈むまで少し放置し、塩こうじを加えてさらに混ぜる。
step(2)強力粉に加えて混ぜる
強力粉は保存容器に入れ、(1)を9割ほど注ぎ、生地が重くなってくるまでスプーンで混ぜる。
step(3)均一になるまで混ぜる
残りの(1)を粉っぽい部分をめがけて加え、粉っぽさがなくなり、均一になるまで混ぜる。
Check!
底を見て、粉っぽいところが残っていなければOK。
≪発酵させる(8時間)≫
発酵は冷蔵室におまかせ。低温でゆっくりじっくり発酵させて、おいしく膨らむのを待ちます。
約2倍に膨らんだら、完了。
step(4)ふたをして冷蔵室で発酵
生地を平らにならし、ふたをして冷蔵室に入れ、8時間以上おいて発酵させる。
step(5)発酵完了
生地が約2倍に膨らみ、表面がつるんとしてつながり、つやが出ていれば発酵完了。
☆このまま作りおきできる!
1日1回スプーンで混ぜる
濡らしたスプーンで混ぜて余分なガスを抜き、平らにならしてふたをし、冷蔵室に戻す。これで、味が落ちるのを防ぐことができ、冷蔵室で5日間保存可能。日がたつと膨らみが悪くなるため、3日目以降はピザ、ワッフル、ホットサンドにするのがおすすめ。
≪成形する(5分)≫
容器から出したら、三つ折りに。ポイントは強力粉を多めにふること。これでやわらかい生地でも手につかず、扱いやすくなります。
step(6)強力粉をふりかける
生地の表面に多めに強力粉(分量外)をふりかける。これで生地が手につきにくい。
step(7)カードで生地を離す
生地と容器の間、四方にカードを差し込み、生地を容器から離す。
step(8)容器ごと返す
容器を下に向け、生地を出す。そのまま焼けるので、油(分量外)を薄く塗ったアルミホイルを敷いた天板に出すとラク。
step(9)縦長に置き、奥から折り返す
生地を縦長に置き、まず、奥から手前に折り返す。慣れないうちは、この向きにすると作業しやすい。
step(10)三つ折りにする
生地を180度回転させ、さらに奥から折り返し、三つ折りにする。
step(11)穴を開ける
オリーブオイルをかけ、指で8カ所穴を開け、岩塩を散らす。
≪焼く(15分)≫
トースターなら予熱不要で、たったの15分。これで、基本の生地で作る、ほかほかでもちもちのフォカッチャが完成!
step(12)トースターで焼く
1200W(または200℃)のトースターで15分焼く。途中焦げそうになったらアルミホイルをかぶせる。オーブン、フライパン、魚焼きグリルで焼くこともできる。
step(13)冷ます
裏面にも焼き色がついていればOK。網などにのせ、冷めるまでおく。
教えてくれたのは……吉永麻衣子(よしなが まいこ)さん
(PROFILE)
「おうちパン」研究家
兵庫県宝塚市出身。聖心女子大学卒業後、2003年に一般企業入社。法人営業や営業戦略、新規事業立ち上げを経験後、パンの世界へ。専門学校講師、日本ヴォーグ社ハッピークッキングの立ち上げ等を経験し、自宅にてパン教室をスタート。現在は、外部での講師と、企業とのレシピ開発や雑誌へのレシピ提供、書籍の出版、コラムの執筆等、幅広く活動。著書は『いつでも焼きたて! すごい! 作りおきパン』(宝島社)、『はじめてでも失敗しない 絶対おいしい! おうちパン教室』(主婦の友社)等多数。
Youtube:吉永麻衣子のMy Daily Bakery
(抜粋)
TJ MOOK『毎日焼きたて! おいしい! 作りおきパン』
材料を容器に入れてスプーンで混ぜて冷蔵庫で寝かしただけの簡単生地なのに!
いろんな種類のパンが焼けるなんて!!!
常備菜感覚でパン生地を冷蔵庫でストックする吉永麻衣子さんの「作りおきパン」の最新版レシピは、これ以上ないくらい簡単!
この生地さえ覚えれば、いろんな種類のパンを毎日好きなときに焼いて食べられます。
Part 1 基本の生地で「作りおきパン」を焼いてみよう
Part 2 全部基本の生地で作れちゃう! アレンジパン83
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撮影:原 幹和
スタイリング:浜田恵子
編集:今井綾子、矢ヶ部鈴香(オフィスアビ)
編集協力:諸井まみ
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Web 編集:FASHION BOX
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