(2020年3月19日 更新)
2人に1人ががんになる時代だといわれる昨今。がんは“怖い病気”だという認識を持っている人は多いのではないでしょうか?
そこで、がんに関する疑問のあれこれを「近藤誠がん研究所」の所長、近藤誠さんに教えてもらいました!
《目次》
【オススメ記事】おなかにいいはずの納豆はNGだった!? 過敏性腸症候群を改善する食事法とは?
「肉ばかり食べているとがんになる?」って本当?医師に直撃!
「いい人はがんになりやすい」って本当?医者に聞いてみた!
健康診断のレントゲン被ばくでがんになるって本当?医師に聞いた!
Q. コゲたものを食べるとがんになる?
おコゲには、発がん物質が微量ですが入っています。実際にも、マウスにおコゲ成分を食べさせて、胃がんをつくることに成功した実験があります。しかし、このときの量は人間なら、おコゲを毎日どんぶり1杯、数十年食べ続けることにも相当するようです。
発がん物質とは、細胞の遺伝子を傷つける物質です。酸素や日光や、宇宙からくる放射線も、遺伝子を傷つけて「変異遺伝子」を生みだすので、一種の発がん物質です。それが気になるなら、呼吸をやめ、日に当たるのを避けなければなりません。
人は、生きていくことで発がんの可能性を積み重ねているわけですが、それはしかたないことなのです。
ところで抗がん剤は、きわめつけの発がん物質ですが、受けない選択をすれば、発がんリスクの上昇を防げます。
しかし食材は、とらないわけにはいかない。細かく分析してみれば、どんな食材にも微量の発がん物質が含まれていることでしょう。ただ特定の食材に、格別多く含まれていることがありえるので、特定の食材ばかりをとるのは危険です。
発がんリスクをできるだけ減らすには、食材の種類をできるだけ増やし、リスクを分散させることです。
【オススメ記事】腸の下がり度がおへそのカタチでわかる!? 今すぐできる美腸チェック
「熱い飲み物はがんの原因になる」って本当?教えて、お医者さん!
“がん家系さん”に朗報!? 医師曰く「ほとんどのがんは遺伝しない」!
A.
マウスにコゲの成分を食べさせて、胃がんの発症に成功した実験があります。
しかし、このときの量は人間なら、おコゲを毎日どんぶり1杯、数十年食べ続けることにも相当するようです。
【オススメ記事】7月上旬の神付録6選!ミッキー、ムーミン、リサ・ラーソンのお得なアイテム付き雑誌
医師が教える!職場での健康診断を最小限で済ます裏ワザ
【教えてくれたのは…】
近藤 誠(こんどう まこと)
【Profile】
1948年、東京都生まれ。「近藤誠がん研究所」所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業。76年、同医学部放射線科に入局。83~2014年、同医学部講師。12年「乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績」により第60回菊池寛賞受賞。13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」(https://kondo-makoto.com)を開設し、6年間で9000組以上の相談に応えている。『がん放置療法のすすめ』(文春新書)、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『最高の死に方と最悪の死に方』(宝島社)、『眠っているがんを起こしてはいけない。』(飛鳥新社)、『このクスリがボケを生む!』(学陽書房)ほか著書多数。
(参考)
宝島社新書「医者が教える『がん』にならない30の習慣」
著者/近藤誠
企画・編集協力/日高あつ子
https://tkj.jp/book/?cd=TD296184
編/FASHION BOX