熱中症予防にエアコンは不可欠ですが、冷やし過ぎると体調不良の原因にも。効率よく快適な室内気温をつくる知恵を、家事アドバイザーの藤原千秋さんに伺いました。換気や、涼しくて節電にもなるエアコンの使い方など、日中に快適な室内気温を保つ小ワザをぜひお試しあれ！
教えてくれたのは……
家事アドバイザー
藤原千秋さん
住宅・暮らしまわりのアドバイザー・コラムニスト。「All About」ガイドを務めるほか、雑誌、書籍監修、広告、企画など多方面で活躍中。
「すきあらば換気」が夏を快適に過ごすコツ
「室内で快適に過ごすためには＂風＂が大事。エアコンの初動は大風量のほうが一気に冷えて節電につながりますし、扇風機の風で温度ムラをなくすのも効果的。
換気も肝になります。朝夕の涼しい時間に窓を開け、湿気を追い出すと体感温度は低下。室内に溜まったホコリやカビの胞子も同時に出ていくので衛生的にもよい状態を保てます」（藤原さん）
《日中の温度管理のポイント》
【Point 1】
エアコンの風向きは水平がおすすめ
風向きを水平に設定すると、部屋の上のほうに溜まったあたたかい空気に向かって、冷たい風が吹き出されてから自然と下に降りていくので、室内を均等に冷やせて効率的。電気代もお得です。風量の設定は「自動」がベスト。
▶これはOK！
風量は「自動」に設定。大風量で一気に効率よく冷やせます。
▶これはNG！
弱くすると設定温度に到達するまで時間も電気代もかかります。
【Point 2】
扇風機で部屋の空気を撹拌（かくはん）する
扇風機で部屋の上部のあたたかい空気と、下部の冷たい空気を撹拌するのも効果的。空気清浄機でも代用可能。空気もきれいになって、さらに◎！
【Point 3】
温度より風量を上げると節電効果も！
同じ気温の場合、風がないよりあるほうが涼しく感じます。暑いと思ったら、温度を下げる前に風量をアップ！しかも、風量を上げるほうが電気代もかかりません。
【Point 4】
室外機まわりの温度を上げない
室外機から熱気を効率的に捨てるためにも、吹き出し口の前にものを置かないこと。日陰をつくり直射日光を防ぐと節電効果も。
【Point 5】
発泡スチロールで外の熱気をカット！
西日の強烈な窓などには、厚さ1cmほどの発泡スチロールをテープで軽く貼って断熱。カーテンを閉めれば、見た目にも問題なし。
【Point 6】
こまめな換気で涼感アップ
朝夕、窓を開けて空気を入れ替えるとともに、外出時は防犯上問題のない窓を少し開け、家じゅうの換気扇をフル稼働。熱気が溜まるのを防ぎ、室内の湿気やチリも追い出せます。
イマドキ60代コーデは“脱ミセス”！『素敵なあの人』創刊!!
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
撮影_原野純一
イラストレーション_松栄舞子
構成・文_早川ちかこ
編_安藤彩紀[vivace], FASHION BOX
（素敵なあの人 2019年夏号）
【いま読まれている人気記事】
男はぽちゃ好き？マシュマロボディの作り方
デリケートゾーンの匂い＆黒ずみ対策
結婚って本当にしたほうがいいの？[恋愛指南塾]
女医に聞いた大人のニオイが独特なワケ
納豆を食べるなら朝と夜、どっちが健康にいい？
更年期障害の予防にはアーモンド!?
