少し動いただけで汗びっしょり!うんざりする暑さに、つい家事も億劫に……。手間はかけたくないけれど、こざっぱりと過ごしたい。そんなワガママを叶える「夏家事のラク知恵」をご紹介します。今回は、夏の料理をラクにする技を、料理研究家の武蔵裕子さんに伺いました。火を使う時間や洗い物を減らして、猛暑もラクしてさっぱり乗りきりましょう!
教えてくれたのは……
料理研究家
武蔵裕子さん
毎日の惣菜から保存食まで幅広いジャンルを得意とする。料理が苦手な人でもつくりやすいシンプルでムダのないレシピが好評。『フライパンひとつで、麺』(文化出版局)など著書多数。
思い込みを捨てて調理の手間をカット
「夏の台所仕事は億劫ですね。とはいえ、60代ともなると夏バテによる栄養不足が心配。野菜をはじめ、タンパク質豊富な肉や魚もしっかり食べて骨粗しょう症などを防ぎたいものです。
ポリ袋やフライパン、魚焼きグリルを上手に活用すれば、火を使う時間や洗い物が激減。暑い日の調理がグンとラクになります。もちろんおいしいですよ」(武蔵さん)
《フライパン》
ボウルを兼ねて「混ぜる」「焼く」をひとつで
火にかける前のフライパンをボウル代わりに、肉の下ごしらえをしてしまうという「目からウロコ」の知恵!大きなボウルを洗わずに済むうえ、おいしい!
牛肉と玉ねぎのオイスター炒め
◎材料(2人分)
牛切り落とし肉……120g
A〔しょうゆ……大さじ1/2、酒……大さじ1、片栗粉……小さじ1〕
玉ねぎ……1個(4等分に切って1枚ずつはがす)
ごま油……大さじ1/2
B〔オイスターソース……大さじ1/2、酒……大さじ1、砂糖……小さじ1〕
◎作り方
〔1〕Bは混ぜておく。冷たいフライパンにごま油と牛肉を入れ、Aをもみ込む。玉ねぎも加えて混ぜ、ふたをして中火で3分蒸し焼きにする。
〔2〕ふたを取り、火を強くしてBを入れ、大きく混ぜるように炒め合わせる。
フライパンをボウル代わりにして肉に調味料をもみ込みます。
玉ねぎを加えふたをして、ここで初めて着火!
《魚焼きグリル》
直火じゃないから暑さ半減。魚以外にも活用して
「グリルって時短・洗い物軽減に役立つ万能調理器なんです。余分な脂が落ちてカリッとジューシーに仕上がるので、肉料理も得意なの。簡単なのに豪華だから、ホームパーティなどにもおすすめ」
鶏の柚子こしょうグリル
◎材料(2人分)
鶏もも肉……大1枚(約300〜350g)
柚子こしょう……小さじ1/2〜1
酒……大さじ1
◎作り方
〔1〕柚子こしょうは酒で溶いておく。
〔2〕鶏もも肉をフォークで数か所刺し、ポリ袋に入れ[1]をまぶしつける。
〔3〕片面焼きグリルの場合は1分半ほど予熱して、7〜8分焼き、返して5〜6分焼く。両面焼きグリルの場合は、約10分焼く。
下ごしらえを済ませれば、あとはグリルにほぼまかせて完成!
《ポリ袋》
使った後は「ポイ」して、洗い物ゼロ
手を汚さず下ごしらえができ、ほぼ洗い物なしで調理が完了する驚きのポリ袋料理。「すぐ食べないときは、そのまま冷蔵庫に入れておくといいですよ」と保存もラク。
長いもの韓国だれあえ
◎材料(2人分)
長いも……150g
A〔白すりごま……大さじ1、砂糖……少々、酢……大さじ1、しょうゆ……大さじ1、ごま油……大さじ1、コチュジャン……小さじ1〕
◎作り方
長いもは皮をむいてポリ袋に入れ、粗めにたたく。そこへAを順番に入れていき、軽くもんで器に入れる。あれば万能ねぎを散らす。
包丁は不要。麺棒で芋を強めにたたき、食べやすい大きさにします。
\これも便利!/
冷蔵庫でひと晩おくだけ。水だしで手間が半減
拍子抜けするほど簡単にだしが取れて驚き。これさえあれば、みそ汁も茶碗蒸しもあっという間です!
水だし
◎材料(1L分)
昆布……約8cm角1枚
削り節……20g
塩…ほんのひとつまみ
砂糖…ほんのひとつまみ
水…1L
◎作り方
麦茶ポットなどに材料を入れ、冷蔵庫でひと晩おくだけ。4〜5日保存可能。途中1/3量くらいになったら、水を半分くらい足して、さらに1〜2日使える。
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撮影_原野純一
構成・文_早川ちかこ
編_安藤彩紀[vivace], FASHION BOX
(素敵なあの人 2019年夏号)
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