素敵な人の装いや暮らしには、日々を輝かせるためのアイデアがぎゅっと詰まっています。自分も、そしてまわりにいる人たちさえも気持ちよく過ごせるヒントを得て、暮らしを快適にアップデートしませんか?今回は、東北沢に自身のヘアサロンを持つ美容師の畑田萌さんに、どんなときもリラックスできる空間とおしゃれを楽しむ、インテリアやファッション、ヘア&メイクのコツを伺いました。
教えてくれたのは……
畑田 萌さん/kulta 美容師
中目黒のヘアサロン「roma」から独立し、2019年春に自身のサロンを東北沢にオープン。数多くのモデルや女優からも支持される。畑田さん自身のセンスのよい装いも人気が高く、誌面でたびたび紹介されている。
自宅で友人を迎えるように、好きの詰まった空間でお出迎え
今春、東北沢に自身のサロンをオープンした美容師の畑田萌さん。30歳までに自分の店を持ちたいという漠然とした願望から、28歳を機に物件探しを始め、晴れて今年5月に自分の好きが詰まったお店を開くことに。
「一人で切り盛りするレストランやショップを見るたび、小さなサイズのお店っていいなぁと思っていたんです。その人に会うために行くって感じがして。この店も小さなスペースですが、わが家に来てもらうような感じにしたくて、自分の好きなデザインを濃縮した空間にしました」
もともとインテリアやアートが好きだった畑田さん。憧れていたピーター・アイビーの照明やドイツのヴィンテージシェルフを探し出し、お店に配置。毎日動かす什器は特注で製作してもらうというこだわりぶり。
自宅以上に長く過ごす場所だからこそ、オンオフの境界線がない、第二の自宅のようにしたかったといいます。また、自身の装いが鏡に映ることを計算して、木を多用した空間に溶け込む、ベージュの装いが多くなりました。
サロンの空間込みのおしゃれが今、畑田さんの楽しみに。今後、どんな笑顔がここから生まれるか、ますます楽しみです。
《ヒント 1》仕事場こそわが家のように
自宅よりも仕事場にいる時間のほうが断然長いから、サロンにはお気に入りのものだけを詰め込みたい。
インテリアは特注して、自分だけのデザインに
サロンの棚には花や雑貨と一緒にお気に入りの本が。バードウォッチングの本からソール・ライターの写真集まで、幅広いジャンルにお客さんは興味津々。
クシやハサミなどを置くワゴンは大阪の木工作家にオーダー。丸みを帯びたハンドルや穏やかな木目、真鍮のあしらいなど、すべてのデザインがお気に入り。
カットする際に畑田さんが座る丸イスも、このサロンのために製作してもらった特注品。ナチュラルな床材との親和性もバッチリ。
《ヒント 2》装いも空間に合わせて
最近はオールベージュの着こなしがお気に入り。木に囲まれたサロンに立ち、自分が空間に溶け込むのが好き。
大好きな手刺しゅうをさりげなくまとって
ハンドメイドの刺しゅうがあしらわれた「ドーサ」のはおりに、動きやすい「オーラリー」のニットパンツを合わせて、どこかリゾート感ある装いに。「トップスが上品なので、ビーチサンダルでもラフになりすぎないのが気に入っています」
シンプルなワンピースにゴールドの挿し色を
「スティーブン アラン」のリネンワンピースを1枚でサラリと。「ワンピース自体がシンプルなデザインなので、存在感のあるゴールドのパンプスやバングルで華やかさをプラスしました」。軽快な印象の漂う編みバッグは「Aeta」のもの。
ヴィンテージ感あるパンツスタイルで品よく遊ぶ
2019年春夏にデビューした「YURINA KAWAGUCHI」の透け感のあるブラウスと「オーラリー」のヴィンテージ感のあるパンツを合わせて、レトロシックなパンツスタイルに。「少し長めの袖のデコラティブなデザインが好きなんです」
《ヒント 3》空間にスパイスをひとさじ
無機質な空間にならないよう、花と香りで足し算。目に映る色彩の鮮やかさやフレグランスの癒しで、さらに居心地よく。
一輪の花とフレグランスで心地よく
壁をくり抜いて一輪挿しがちょうど配置できるスペースを確保。漆と陶器でできた花器に、そのときのお気に入りの花を飾るのが楽しみ。「玄関を入るとすぐ目に飛び込んでくる場所なので、欠かさずに花を生けています」
待ち合いスペース、カットスペース、サニタリーの個々の場所にそれぞれ異なる香りをチョイス。「髪を洗うときはすぐそばでお香をたいて、お客さまがリラックスして洗髪を受けられるようにしています」
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コーディネートに合わせてベージュトーンのヘアメイクを
装いにベージュが多い畑田さんは、メイクもベージュトーンにして統一感を心がけています。
チークは使わず、c.「ナチュラグラッセ」のメイクアップクリームNをファンデーション代わりに塗って、唇は「Celvoke」のa.リップス23とb.エンスロールグロス05をのせて。
「リップもグロスもやや黄味がかったカラーなので、洋服のベージュトーンとマッチします。できるだけナチュラルな雰囲気のなか、口元だけ色遊びをするのが好きです」
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※ クレジットのないアイテムはすべて本人私物です
photograph_Miho Kakuta, Yuta Seki
text_Tokiko Nitta
edit_Ayaki Ando[vivace], FASHION BOX
(リンネル 2019年9月号)
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