[結婚相手への希望年収は?]婚活女子は年齢が上がるほど高収入メンズを探してた!

[結婚相手の希望年収は?]婚活女子は年齢が上がるほど高収入メンズを探してた!

結婚生活には、ある程度のお金は必要。ですが、結婚相手の年収を気にするあまり、出会いを逃してはいませんか?
実は、未婚の20代女性と30代女性では、結婚相手に求める最低年収に大きな開きがあることが判明しました。
少子化問題の専門家・天野馨南子さんと、データを基にひもときましょう。

教えてくれたのはこの方

天野馨南子(あまの・かなこ)
株式会社ニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員。東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年、日本生命保険相互会社入社。99年から同社シンクタンクに出向。専門分野は少子化対策・少子化に関する社会の諸問題。厚生労働省育児休業法関連調査等を経て結婚・出産。1児の母。不妊治療・長期の介護も経験。学際的な研究をモットーとし、くらしに必要な「正確な知識」を広めるための執筆・講演活動の傍ら、内閣府少子化対策関連有識者委員、地方自治体・法人会等の少子化対策・結婚支援データ活用アドバイザー等を務める。

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未婚女性が考える「結婚生活に必要な世帯年収」

未婚男女の意識の特徴の一つとして「結婚生活に本当に必要なお金よりも、多くのお金を必要と考えている割合が高い」ことが挙げられます。未婚者は既婚者に比べ、結婚生活に必要な世帯年収を過大にとらえる傾向が強いのです。では、未婚女性に限定して考えた場合はどうなるのでしょうか。

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出典: FASHION BOX
※この調査では、20代未婚女性と30代未婚女性の回答結果を分けて集計しています

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20代と30代では結婚マーケットに参戦してくるであろう未婚女性の数が大きく異なります。そうであるとすると、20代で婚活している女性たちと、(20代で結婚したグループが離脱して)30代で婚活している女性たちでは、意識に大きな差が出る可能性も考えなくてはなりません。

 

女性の年齢上昇とともに男性への希望年収も上昇するという事実

データからは、20代女性であれば約3割の女性が「300万~400万円」の年収を「最低世帯年収」と考えていることがわかります。30代女性になるとその割合は2割を切ります。一方で、「500万~600万円」という年収を「最低世帯年収」と考える割合は、20代女性では1割程度です。ところが、30代女性になると2割程度に増加します。その他の年収レベル回答もまとめて、「最低世帯年収」として「400万円以上」を要求する女性の割合を求めると、20代女性では6割となります。対する30代女性では7割となり、20代女性よりも割合が多くなっています。

この結果については、二つの読み方が可能です。
一つは、未婚女性は年齢が上がると相手の男性への年収要求も上がる、という読み方です。年齢が上がるとともに、何かしらの要因が生じて、そのことが希望最低年収の上昇につながっている、という見方です。

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もう一つは、20代未婚女性と30代未婚女性とで母集団の“性質”が変わっているから結果に違いが出ている、という読み方です。調査対象となった30代未婚女性は、単純にかつての20代未婚女性がそのまま年を重ねた女性たちであるとは限りません。そもそも20代で結婚した女性は30代未婚女性には含まれないのです。当たり前のように思えるこの事実こそが、結果を読み解く際に必要な「前提条件の変化」となります。

 

データからわかる未婚マーケットに残りやすい女性の特徴

20代未婚女性の回答者には、「最低世帯年収」として「400万円未満」を選択する人(高年収でなくてもOKグループ)が30代の未婚女性より多く含まれます。男性に高年収を期待しないグループのほうが20代で結婚しやすい場合、高年収でなくてもOKグループの女性のほうが結婚が成立しやすく、調査対象となっている未婚マーケットから早期に抜けていきます。その結果、「400万円以上」を選択した20代女性(高年収希望グループ)が30代で未婚として残りやすい、ということになります。
高年収でなくてもOKグループが未婚者市場から退出して減る分、高年収希望グループの未婚者割合が高くなり、30代未婚女性グループ全体の希望年収額が上昇する、という計算です。

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いずれにしても、30代女性よりも20代女性のほうが、結婚相手となる未婚男性の数が多く、選択肢が多いことだけは確かです。加えて、希望年収が低ければ低いほど対象となる男性は増えますので、「下手な鉄砲も数撃てば当たる」ではありませんが、相手が見つけやすくなり、結婚への壁がかなり低くなります。
30代女性は年齢上昇による未婚男性の数の減少と高い希望年収がダブルの壁となって未婚マーケットに残りやすくなっている、そんな可能性がデータからは垣間見えます。

(抜粋)

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宝島社新書『データで読み解く「生涯独身」社会』
https://tkj.jp/book/?cd=TD292537
著者:天野 馨南子

編集/FASHION BOX
宝島社新書『データで読み解く「生涯独身」社会』
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