お金のプロが教える「人生100年時代」 保険の選び方

老後資金2000万が必要? お金のプロが教える「人生100年時代」保険の選び方

出典: FASHION BOX

少子高齢化といった社会状況やライフスタイルの変化に対応するために、保険も様変わりしてきました。死亡リスクから生存リスクへと保障のポイントが移っています。「人生100年時代」には、どんな保険を選んだらいいのでしょうか。

教えてくれたのは……

横川由理(よこかわ・ゆり)さん
FPエージェンシー代表、CFP®、証券アナリスト、MBA(会計&ファイナンス)、千葉商科大学大学院客員准教授。お金の知識を広めることをライフワークとして、ファイナンシャル・プランニング技能士資格取得講座、マネー講座、執筆などを中心に幅広く活動している。著書に『別冊宝島1890 50歳から役に立つ「お金のマル得術」』『老後にいくら必要か?』『別冊宝島2029 アベノミクスで変わる「暮らしのお金」の○と×』『50歳からの資産防衛術』(以上宝島社)、『改訂版 保険 こう選ぶのが正解!』(実務教育出版)など多数。

長尾義弘(ながお・よしひろ)さん
AFP、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ〜い保険の話』(宝島社)、『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』(以上河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SB新書)など多数。

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お金のプロが教える「人生100年時代」 保険の選び方
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日本では長寿高齢化が進み、いまや「人生100年時代」と言われています。老後資金2000万円が大きな話題になりましたが、生きていくにはお金がかかります。長生きすることが新たなリスクとなりつつあるのです。私たちを取り巻く社会構造やライフスタイルは時代とともに変化しています。そうした変化に伴い、保険も「生存する」リスクに対応した形へと変わっています。

「死亡リスク」から「生存リスク」へ

このところ、「生存リスク」を重視した保険が増えています。理由の1つは、専業主婦の家庭より、共働きの家庭のほうが多くなってきたからです。夫の収入に頼っている時代は、夫の死亡が大きなリスクでした。もちろん共働きでも死亡リスクがゼロにはなりませんが、軽減されたのです。
さらに、2018年に保険料の算出基準となる標準利率の改定が行われました。それにより、貯蓄型である終身保険などの保険料が上がり、魅力がなくなったせいもあります。
そこで、新しく注目されたのが、働けなくなって収入が減るリスクに備えた「就業不能保険」です。
働けなくなり、収入が激減したとしても、住宅ローンや教育費は待ってくれません。そんなときに役立ちます。
就業不能保険は2010年に登場し、現在はさまざまな商品が各社から発売されています。
最近の特徴としては、「収入保障保険」と「就業不能保険」をセットにした商品が増えていることがあげられます。いわば、死亡保障と生活保障を一緒にしたスタイルです。
この保険は住宅ローンと教育費が多くかかる子育て世代に適しています。基本が収入保障保険なので保険料は安く、大きな保障を得ることができます。また、働けなくなったときには、住宅ローンの支払いに充てることも可能です。あるいは、病気やケガで働けなくなっても傷病手当金がない、自営業者にも向いています。

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「トンチン年金」

長寿によって老後資金が不足するというリスクに対応したものが、「トンチン年金」です。死亡保障をなくして、生きている限り年金を受け取れます。
ただ、損益分岐点を考えると、メリットは微妙です。男性は90歳を超えて生きていないと損をします。女性の場合には、95歳くらいになります。
トンチン保険のしくみは公的年金と同じです。つまり、長生きをすると得ですが、早死にすると損をするわけです。
じつは、公的年金の支給を65歳から70歳に繰り下げると、同じ効果があります。公的年金の損益分岐点は81歳くらいですから、こちらのほうがはるかにお得になります。
まずは、公的年金の繰り下げ受給を考えてみてはいかがでしょうか。

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「認知症保険」

長生きリスクのうち、老後の生活費は大きな問題ですが、さらに介護状態になると介護費用もかかってきます。もっとも、公的介護保険があるので負担感は少ないかもしれません。とはいえ、認知症になると、負担がグッと増えます。
認知症患者は、2012年には462万人で、65歳以上の7人に1人の割合でした。それが2025年には700万人に達し、5人に1人になるという報告もあります(厚生労働省:新オレンジプラン)。
認知症は介護費用の負担が重くなることもあり、「認知症保険」が各社から発売されました。老後のリスクとは、主に生活費と介護費用になります。どちらにも対応できるのは貯蓄です。
したがって、基本は貯蓄で備えることを心がけ、準備が厳しい場合は保険を検討しましょう。
認知症になった場合にも備えたほうが安心できますが、認知症保険では、認知症にならなければ保険金を受け取ることができません。ですので、両方を保障する介護保険のほうで幅広く備えておくのがいいでしょう。

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長生き時代をサポートするためにさまざまな保険が登場している

トンチン年金

「トンチン年金」は、17世紀のイタリアの銀行家ロレンツォ・トンティが考案したと言われています。長生きをすると得になるのですが、損益分岐点は平均寿命を超えるので、公的年金を繰り下げ受給したほうが得。

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◆ 日本生命「Gran Age(グランエイジ)」
◆ かんぽ生命「長寿のしあわせ」
◆ 太陽生命「100歳時代年金」
◆ 第一生命「ながいき物語」

収入保障保険と就業不能保険がひとつになった!

収入保障保険は死亡保険で、就業不能保険は働けなくなった時の保険。両方の機能をもった商品や、特約を付けることによって両方の機能を持つ商品が多く発売されました。

◆ 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「じぶんと家族のお守り」
◆ チューリッヒ生命「収入保障保険プレミアムDX」
◆ 三井住友海上あいおい生命「&LIFE新総合収入保障(Ⅳ型)」
◆ ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ」
◆ FWD富士生命「FWD収入保障」
◆ 東京海上日動あんしん生命「家計保障定期保険NEO就業不能保障プランPlus」
◆ 朝日生命「収入サポート保険メンタル疾患特約」

認知症保険

通常の介護に比べて、認知症の介護費用は高くなると言われています。認知症は早期発見が重要で、早期に治療を始めると進行を遅らせることができます。軽度認知障害に対応している保険も登場しました。

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◆ 朝日生命「あんしん介護認知症保険」
◆ 太陽生命「ひまわり認知症予防保険」
◆ 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」
◆ 第一生命「ジャスト 認知症保険」

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(抜粋)

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TJ MOOK『よい保険・悪い保険 得する見直し編』
監修:横川由理、長尾義弘

企画・編集:NEO企画
編集協力:岩瀬晃子
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