健康やダイエットのために食事に気をつけることはとても大切です。だけど、三日坊主になってしまっては意味がありません。吉田俊秀先生が健康な食生活を続けるための3つの秘策を教えてくださいました。どれも難しいことはありません。楽しく続けて健康な体を目指しましょう!
このコンテンツの監修者は……
吉田俊秀(よしだとしひで)
医療法人 親友会 島原病院 肥満・糖尿病センター長
医学博士/京都府立医科大学客員教授
【Profile】
京都府立医科大学医学部卒業。アメリカ・カリフォルニア大学、アメリカ・南カリフォルニア大学にて、Bray教授のもとで肥満研究と肥満治療を学ぶ。京都府立医科大学付属病院教授、京都市立病院糖尿病・代謝内科部長を経て、現職。日本肥満学会功労評議員(専門医・指導医)、日本肥満症治療学会評議員、日本糖尿病学会功労評議員(専門医・指導医)、日本内分泌学会功労評議員、日本内科学会近畿地方会評議員(認定内科医)。おもな著書に『糖尿病、あきらめたらアカンで!』(宝島社)、『糖尿病を自力で治す最強療法』(マキノ出版<寄稿>)、『肥満の遺伝子がわかった 最新肥満医学が明らかにした究極のダイエット法』(ごま書房)、『キャベツ 夜だけダイエット』(アスコム)など多数。
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三日坊主にならないで! 続けることが大切
毎日の食事は、長く続けてきたものであり、すでに習慣になっているからこそ変えるのが難しいもの。でも、私たちの体は自分が食べたものからできています。食べものや食べ方が変われば、体も確実に変わっていきます。特に血糖値は食べたものの影響を受けやすいという特徴があるのです。ケーキやおまんじゅうなどを食べたあとは、血糖値が100~150mg/dLも上がることがありますが、生野菜などを食べたあとならそこまで血糖値が上がることもなく、上がり方もゆるやかになります。
血糖値が正常値に近い状態を安定して保つためには、2~3kgの減量をするのがおすすめですが、1ヵ月から数ヵ月程度、時間がかかります。健康的な食事を習慣づけ、続けていくためには、目標を立てる、太る要因を排除する、毎日、自分をほめるといった3つの心得を覚えておきましょう。紙に書いて家の目につくところに貼っておいてもいいかもしれません。3つの心得を思い出すことで、「明日もがんばろう」「このまま続けてみよう」とやる気を継続させることができます。
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2〜3kgの減量を成功させる3つの心得
心得1:目標を立てる
ただ何となくやせようと思うだけでは張り合いがなく、なかなか本気でやる気にはなれません。やる気を出すためにも、目標を立てることが大切です。それも、いつまでに何kgやせるといったように、より具体的な目標にすることが重要。自分を奮い立たせることができ、目標に向かってがんばろうと思えるようになりますよ。
【例】
・体重-10kg!
・3ヵ月で5kg減量!
・春までに血糖値を正常値に!
心得2:太る要因を排除!
自分が太ってしまった要因は何なのか、改めて、客観的に考えてみることも大切です。甘いものや脂っこいものを食べすぎていませんか? 3食規則正しく食べていますか? 上の例のように、自分の食事や間食のなかで太る要因だと思われるものを書き出してみましょう。要因がわかれば、それを排除することで、より減量しやすくなります。
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心得3:毎日、自分をほめる
やる気がみなぎっていても、がんばりすぎたり我慢しすぎたりすると、ストレスが溜まって続かなくなってしまうことがあります。自分を追い込むのではなく、その日、がんばった自分をほめてあげることも忘れずに。今日は甘いものを我慢できた、体重が徐々に減ってきたなどその日の自分の努力、成果をほめることが継続の力になります。
【例】
・今日は間食しなかった! えらい!!
・体重が500g減った! よくがんばったね
・3食、食べる順番をちゃんと守れたぞ!
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(抜粋)
TJ MOOK『肥満外来専門医が教える! 糖尿病を自分で治す本』
監修:吉田俊秀
構成・文/小山暢子
WEB編集/FASHION BOX
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