やせたいと思っていても、なかなかダイエットする気が起きないというのはよくあること。 糖尿病のエキスパートである吉田俊秀先生によると、ダイエットには本人のやる気が一番大切なのだそうです。吉田俊秀先生が継続できるダイエット法を教えてくださいました!
このコンテンツの監修者は……
吉田俊秀(よしだとしひで)
医療法人 親友会 島原病院 肥満・糖尿病センター長
医学博士/京都府立医科大学客員教授
【Profile】
京都府立医科大学医学部卒業。アメリカ・カリフォルニア大学、アメリカ・南カリフォルニア大学にて、Bray教授のもとで肥満研究と肥満治療を学ぶ。京都府立医科大学付属病院教授、京都市立病院糖尿病・代謝内科部長を経て、現職。日本肥満学会功労評議員(専門医・指導医)、日本肥満症治療学会評議員、日本糖尿病学会功労評議員(専門医・指導医)、日本内分泌学会功労評議員、日本内科学会近畿地方会評議員(認定内科医)。おもな著書に『糖尿病、あきらめたらアカンで!』(宝島社)、『糖尿病を自力で治す最強療法』(マキノ出版<寄稿>)、『肥満の遺伝子がわかった 最新肥満医学が明らかにした究極のダイエット法』(ごま書房)、『キャベツ 夜だけダイエット』(アスコム)など多数。
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減量は本人の気持ちが大切!
糖尿病や肥満症など医学的観点から減量が必要な場合、本人がやる気になることが何よりも重要。やる気を起こすまでのプロセスを短縮させる治療手段に「行動療法」と呼ばれる方法があります。
行動に移すまでの3ステップ
ステップ1:熟考期
やせなければいけないと思ってはいても、なかなかやる気が出ない、行動を起こせていない時期。この時期に無理やり食事を変えたり運動をしたりしても、すぐに断念してしまいがち。
ステップ2:準備期
明確にやせなくてはならない状況があり、やせようと焦り始め、ダイエット本を読むなどしている時期。焦ってはいるけれど、まだ行動できていない時期でもあります。
ステップ3:行動期
「よし! やるぞ!」となり、いよいよ行動に移す時期。熟考期から準備期を経て、行動期に移るまでの期間をより短くすることで糖尿病の悪化も防ぐことが可能です。
まずは今の生活のメリットとデメリットを表に書き込んでみましょう。客観的に見ることで計画しやすくなります。
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今の生活のメリットとデメリットを書き出す
今の自分の生活を客観的に見て、メリットには今の生活で楽しいこと、楽なこと、快適なことを、デメリットにはつらいこと、面倒なこと、損なことを書き出します。出揃ったら、今の生活を続けた場合、今後の自分にふりかかる影響などデメリットについて目をそらさず、よく考えてみましょう。そうすることで本気でやる気になれるはずです。
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1日を振り返る時間をつくる
やる気が出て実際に行動に移しても、いつの間にか日々の生活に追われ、食事や運動が後回しになることも。そうならないためにもお風呂や就寝前の時間を利用して、1日を振り返る時間をつくりましょう。朝何を食べたか、間食はしなかったか、運動はしたかと1日を振り返ることで、明日はこうしようと目標ができ、軌道修正ができます。5分でも10分でもいいので、この振り返りの時間をつくることが、やる気の継続にもつながるのです。
食事&運動チェック表
□3食、規則正しく食べたか?
□今日、食べたものは何か?
□間食はしたか? 何を食べたか?
□食事の最初に生野菜を食べたか?
□食べすぎていないか?
□食後に体を動かしたか?
□食後以外に体を動かしたか?
□どんな運動をどのくらいしたか?
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(抜粋)
TJ MOOK『肥満外来専門医が教える! 糖尿病を自分で治す本』
監修:吉田俊秀
構成・文/小山暢子
イラスト/ふじいまさこ
WEB編集/FASHION BOX
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