何かをお願いする時や、断る時こそ、あなた自身の品格が問われます。いつも以上に言葉選びには気を配りたいもの。相手にあなたの気持ちが伝わる言い回しを鹿島しのぶさんが教えてくださいました。
お願いの言葉1：恐れ入りますが
「恐れ入る」とは恐縮するということ。こんなことをお願いしては恐縮なのですが、よろしいでしょうか？という控えめなお願いの仕方です。相手に敬意を払いたい時、便利な言い回しです。
お願いの言葉2：お差し支えなければ
お差し支えなければ、ということは差し支えがあれば断ることができる、という余地があります。むしろ「お願いできますか？」という疑問形に近い言い回しであり、それだけ遠慮がちということになります。
お願いの言葉3：お手数ですが
お手数をおかけしてすみません、ということですが「お差し支えなければ」に比べると、はっきりとした依頼になります。かしこまった言い方ではないので、ごく近しい間柄でも使いたい表現です。
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断りの言葉1：せっかくですが
せっかく素敵なお申し出をくださったのに、残念です。という気持ちが伝わります。せっかく、というのは相手の厚意に寄り添う言葉。断られた側も救われるのではないでしょうか。
断りの言葉2：あいにくですが
「せっかく」よりもややクールなニュアンス。折角（努力や厚意による効果がうせるのを残念がる意）と生憎（都合の悪い状態にあること）、前者は気持ちを、後者は状態を表す言葉なのです。
断りの言葉3：申し訳ございませんが
「申し訳ない」と、明らかに謝罪の言葉を使うほど、相手に対してすまないと思っている気持ちを表します。それだけに毅然と断る、決意の固さを感じさせる言葉でもあります。
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このコンテンツの監修者は……
鹿島しのぶ（かしま・しのぶ）さん
【Profile】
白百合女子大学文学部英語英文学科卒。会社員を経て、プロの司会者として活動を開始。（株）総合会話術仟言流の代表をつとめるとともに、2017年までは駿台トラベル＆ホテル専門学校ブライダル学科長をつとめ、ブライダル関連、接遇会話、ビジネスマナーの授業を担当。
近著に『「また会いたい」と思われる人』『「品がいい」と言われる人』（ともに三笠書房）がある。
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（抜粋）
TJ MOOK『ＧＬＯＷ特別編集 品格を磨く所作』
監修：鹿島しのぶ
撮影：服部希代野
編集：藤木真実
ライティング：浅野裕見子（Antenna Works）
WEB編集：FASHION BOX
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