ハードな運動はしたくないけれど、体力は衰えてきたし、体重も気になる……。そんな人でも、すぐにできて長い目で見て体力をつけられる方法を教えます。キーワードは《インナーマッスル》と《クロスポイント》。パーソナルトレーナーの柴 雅仁さんに忙しい毎日を乗り切る体づくりをうかがいました。
筋肉が整うと体調も整う! カラダを変える“コンディショニング”とは
体力維持に必要なのは《インナーマッスル》
アウターマッスルは体の表面にあり、力は強いですが持久力がありません。対してインナーマッスルは体の奥深くにある筋肉で、姿勢を保持したり、関節を安定させるのに使われ、持久力があります。
インナーマッスルが弱るとアウターマッスルが補いますが、力を入れ続けると凝り固まりやすいです。両方を同時に鍛えるのが大切。
《インナーマッスル》が弱いと……
□ちょっとしたことで疲れがちに
インナーマッスルが弱いと、日常の動作をするにも余分な筋力を使うので、疲れやすくなります。
□太くてがっちりした見た目に
運動したら、なんだかよけいにがっちり太った気がする……。それはアウターマッスルを鍛えてしまっているからかも。
□基礎体温が低くてむくみやすい
体温を上げるにもインナーマッスルは大事。血流アップでむくみもすっきり、免疫力も向上します。
体の奥の筋肉《インナーマッスル》を使うにはコツがある
忙しい毎日、ジム通いは続かないけれど、元気に過ごすために体力をつけたり、太りにくい体になりたい……、そんな人は多いはず。
「日常的な動作や軽いトレーニングでも、筋肉の動かし方で、効果は変わります」と、語る柴さん。キーワードはインナーマッスルとクロスポイント。
インナーマッスルは体の奥にある筋肉で、姿勢を保ったり、関節を安定させたりする持久力のある筋肉。ここを上手に使えるようになるだけで、体力がアップし、疲れにくい体になります。でも、インナーマッスルを使うなんて難しそう、と思うかも。
そこで出てくるのがクロスポイント。普段意識することのないインナーマッスルですが、クロスポイントをさわりながら体を動かすことで、意識して働かせることができるのです。
インナーマッスルをよみがえらせる《クロスポイント》ってなに?
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インナーマッスルは、そもそも意識して動かしづらいもの。そこで、全身にあるクロスポイントという箇所を刺激します。クロスポイントは簡単にいうと筋肉の交わる点で、そこをさわったり、さわりながら動かすと、内側にあるインナーマッスルが働く準備ができるのです。
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まずは体幹を整えるために《股関節》を意識する
クロスポイントの中でも特に大事なのが股関節。歩くときもスクワットするときも、股関節を意識することで、インナーマッスルの中でも特に大切な大腰筋を鍛えることができるからです。
背骨から始まり大腿骨の内側につながる筋肉が大腰筋。股関節を曲げたり、外に回すときに使うのはこの筋肉です。腰椎を前に出すことで、腰を安定させる役割があるので、衰えると体幹も不安定に。
大腰筋は腹筋よりも奥にあり、下半身と体幹をつなぐ筋肉。ここをきたえると、立っているときも、歩いているときも、姿勢を保つのが楽になります。
脚を動かすときも、膝などへの負担が少なくなります。股関節のクロスポイントをさわることで、大腰筋が目覚めて動きがよくなるのです。
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HOW TO BASIC TRAINING
~体を動かす前に、股関節のクロスポイントを意識していきましょう~
普段は意識しない内側の筋肉も、外側から触れたりさすったりすることで、「さわられている」「温かい」などの感覚を得ることができます。そのことによって、インナーマッスルにスイッチが入り、動き出すようになります。
【01】
足を腰幅に開いてつま先を正面に向けます。足の付け根、股関節の真ん中あたりに指をあてます。
【02】
指をあてたところから引くようなイメージで体を折り曲げます。裏ももの伸びを感じましょう。起きるときはお尻のほっぺの下をさわりながら体を起こします。10回くり返します。
【CHECK!】
エクササイズで股関節を意識したら、今度はその場で何度か足踏みを。普段よりも足が上がりやすくなっていませんか? こうしてインナーマッスルを使う動作を体に覚えさせましょう。
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教えてくれたのは……
柴 雅仁(しば まさひと)さん プロフィール
パーソナルトレーナー。痛みのない動ける体を作るための方法をTwitterなどで発信し、人気に。著書に『10秒ゆるみストレッチ』(主婦の友インフォス)ほか。
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体軸コンディショニングスクール、一般社団法人 体軸コンディショニング協会監修 クロスポイント®各ワーク©体軸コンディショニングスクール
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photograph_Masahiro Tamura
styling_Yoko Kakihara
hair & make-up_Yuka Takamatsu
model_kazumi
text_Ema Tanaka
illustration_Kayo Yamaguchi
(リンネル 2020年3月号)
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]
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