日焼けしないためにがんばっているこんなケア、コレって正しい? よかれと思って続けている、口コミやネットの情報。その真偽のほどを、UVケアのエキスパートたちがジャッジします!
≪目次≫
●[My Rule #01] 帽子、手袋、UVカーデ、これさえあれば日焼け止めは塗らなくても大丈夫?
●[My Rule #02] 全身白コーデでUVカットしています
●[My Rule #03] 日焼け止めも下地もファンデもSPF50+・PA++++。合計でSPF150、PAもマックス値だから完ぺき!
●[My Rule #04] 美肌のために朝からフルーツをいっぱい食べる
●[My Rule #05] 肌が弱いので、家から出ないときは日焼け止めを塗らずに肌休め
●教えてくれたのは……
[My Rule #01]
帽子、手袋、UVカーデ、これさえあれば日焼け止めは塗らなくても大丈夫?
A. 紫外線は上だけじゃない! 下からの反射にも要注意
「直射日光を防ぐことは非常に効果的ですが、紫外線は上から降りそそぐだけでなく、下からの反射も意外と多いのです。日焼け止めをきちんと塗って反射光からもしっかりと守ってあげましょう」(資生堂 グローバルイノベーションセンター 研究員 内藤ひろみさん)
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[My Rule #02]
全身白コーデでUVカットしています
A. 紫外線カットには色の濃いアイテムを
「遮光には白ではなく、色の濃いものが有効。縫い目が粗い生地も紫外線を通しやすいので避けましょう」(シロノクリニック横浜 牧野輝美医師)。「白は紫外線を反射させますが、吸収して紫外線をカットする黒がおすすめ」(美容皮膚科タカミクリニック 山屋雅美医師)
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[My Rule #03]
日焼け止めも下地もファンデもSPF50+・PA++++。
合計でSPF150、PAもマックス値だから完ぺき!
A. SPFとPAに足し算は関係なし!
「日焼け止めの上にUV効果のあるアイテムを重ね塗りしても、SPF値が加算されることはありません。ですが、重ねて塗ることで塗りムラがなくなるという観点から、若干の防御効果アップは考えられます」(山屋医師)
[My Rule #04]
美肌のために朝からフルーツをいっぱい食べる
A. 柑橘系の果物は朝の摂取を控えて!
「グレープフルーツなど柑橘系の果物には、紫外線の吸収を促す光毒性物質ソラレンが含まれるため、朝の摂取は控えて。UV対策として摂取するなら、抗酸化作用により肌の老化や酸化を防いでくれるビタミンA・C・E、皮膚のダメージ修復に効果的なビタミンB2、抗酸化作用のあるリコピン、肌の新陳代謝を促すタンパク質が◎」(山屋医師)
ビタミンA
・ほうれん草
・にんじん
ビタミンC
・ブロッコリー
・ピーマン
ビタミンE
・アーモンド
・アボカド
ビタミンB2
・卵
・ヨーグルト
リコピン
・スイカ
・トマト
タンパク質
・魚
・大豆
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[My Rule #05]
肌が弱いので、家から出ないときは日焼け止めを塗らずに肌休め
A. 屋内にいるときも日焼け止めは忘れずに
「室内の明るい場所や曇りの日でも、紫外線は届いているので油断禁物。レジャーやスポーツ時に使用するような紫外線防止効果の高い日焼け止めを塗る必要はありませんが、朝のお手入れの最後にはSPF・PA表示のあるアイテムを必ず使用しましょう」(内藤さん)
肌が弱いなら敏感肌用の日焼け止めを!
右:アベンヌ温泉水配合。紫外線だけでなく、外的刺激からも肌を守る。アベンヌ アーバンプロテクション UV フェイス&ボディ(SPF50+・PA++++) 40mL ¥2,800※編集部調べ(ピエール ファーブル ジャポン) 左:紫外線吸収剤不使用の低刺激性。肌への摩擦を軽減する、のびのよい日焼け止めローション。ノブ UVローションEX(SPF32・PA+++) 35mL ¥2,000(常盤薬品工業 ノブお客さま相談室)
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教えてくれたのは……
美容皮膚科タカミクリニック
山屋雅美医師
【Profile】
エイジング治療をはじめ、肌質改善治療まで一貫して行う。一人ひとりの悩みに寄り添う、親身なカウンセリングと施術が人気。
シロノクリニック横浜
牧野輝美医師
【Profile】
シロノクリニック横浜の院長を務める。レーザーだけでなく、スキンケアにも精通。その人の魅力を引き出す治療がモットー。
資生堂 グローバルイノベーション
センター 研究員
内藤ひろみさん
【Profile】
資生堂の最先端研究所にて、大人気のビューティサンケア“アネッサ”の開発に携わる。紫外線のことを知り尽くしたエキスパート。
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photographs_YUMI FURUYA
illustration_YASUKO SAKURAI
edit & text_YOKO SUENAGA
(SPRiNG 2020年6月号)
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