仕事と家事育児だけの人生にNO!GLOW読者が実践するワタシらしい生き方

仕事や家族関係の変化、将来への不安。心が揺れがちなGLOW世代のよりどころのひとつとして、注目されているのが「サードプレイス」です。第一の場=家庭でも、第二の場=職場でもない居場所を見つけて自分らしく輝く人たちをレポート。今回はバレエを楽しむ尾崎雅世さんにお話を伺いました。

高校まで習っていたクラシックバレエを、大人になって再開

出典: FASHION BOX
2016年秋の発表会にて「コッペリア」の祈りを踊る尾崎さん。美しいドレスは特別感たっぷり。

米国公認会計士の資格を持ち、会計コンサルタント会社に勤務する尾崎雅世さん。仕事と家事・子育てに追われる中で、クラシックバレエはずっと続けてきた趣味。

「高校まで習っていたんですが、子供の頃は全然好きじゃなかったんです。大人になって再開した時に小さい発表会に出て、衣装のドレスやメイク、舞台など非日常の空間で踊るのが楽しくて、どんどん好きになりました。

ただ、二人目を産んだ時に子育てと仕事で手一杯になり、このまま大好きなバレエができなくなるんじゃないかと不安に。仕事と家事育児だけで人生が終わるのは嫌だったので子連れで行ける教室を探して、意志を持って続けてきました。仕事を早く切り上げたり、家族に家事を手伝ってもらったり、自分のやりたいことができる環境を整えています」

週1回2時間のレッスン。自宅でも自主練習に励む

出典: FASHION BOX
バレエの発表会を観劇に来たご家族との一枚。

週1回2時間のレッスンに通い、2年に1度の発表会に参加。発表会前には毎週リハーサルもあり、自宅では小さいバーを設置して自主練習と、取り組みは真剣そのもの。

「発表会になると趣味の域を超えてきますね(笑)。自分のパートやほかの方への責任感が出てくるし、ソロをいただくこともあるので手が抜けません。仕事は17〜18年の経験があるので大抵のことはできますが、バレエはできないことだらけ。そこにあえて目標を掲げてチャレンジして、向上心を持って頑張れるのが醍醐味」

同世代が多いから続けられた。仲間に刺激を受ける日々

出典: FASHION BOX
バレエ教室での練習風景。
出典: FASHION BOX
5年前からトゥシューズを再開。ピッタリ合うものを探して試したシューズがこんなに。

そんな前向きさを保てるのも、「仲間がいるから」と断言。

「同世代が多いから続けてこられたと思います。大人から始めた方もいらっしゃいますが、皆さんモチベーションが高いんです。仕事で知り合う人も会計士ママさんなど優秀な方が多いのですが、似た学歴や職歴の方が多くて、その枠からなかなか出られない。でも、レッスン仲間はそれぞれライフスタイルが違っていて、バレエが好きという共通の価値観でつながっている。お話ししていても新鮮だし、いろいろ勉強にもなります」

尾崎さんにとって、バレエはこれから先も大切な居場所のひとつになっていくことは間違いなさそう。

「家庭ではママとしての役割が中心なので、自分らしくいられるのはやっぱり仕事とバレエ。もはや、サードプレイスじゃないかもしれないですね(笑)」

profile

出典: FASHION BOX

尾崎雅世さん(41才)
高校までバレエ、大学でジャズダンスを習う。社会人になってバレエを再開、現在に至る。外資系証券会社を経て会計コンサルティング会社に勤務。小学6年生と1年生の男児の母。

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※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
撮影_川崎一貴〈MOUSTACHE〉
取材・文_安田晴美
編_石川聡子[vivace]、FASHION BOX
(GLOW 2019年4月号)

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