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[頭痛・肩こり・むくみ…]梅雨の自律神経の乱れに!薬に頼らないケア方法

雨が続くと何となく憂うつになってやる気が出ない……。この時季になると、頭痛や冷え、むくみや関節痛に悩まされている。できれば薬に頼りたくないそんな不調を、植物の力でケアしてみませんか?

【オススメ記事】
薬に頼らない“フィトテラピー”って?自分でできる梅雨だる解消法!

 

教えてくれたのは……

PHYTOTHERAPY TEACHER 植物療法士 南上夕佳さん
出典: FASHION BOX

PHYTOTHERAPY TEACHER
植物療法士
南上夕佳さん

ルボア フィトテラピースクール副代表。ホルモンバランスを崩したことをきっかけに植物療法を学び、AMPP認定資格を取得。著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)。

 

ちょっとした不調も我慢せずに、植物でセルフケアを

「梅雨時に体調を崩す女性は少なくありません。雨が降ると気温が下がり、日々の気温差が大きくなるうえ、低気圧によって自律神経が乱れてしまうのです」と、南上さん。

人間の体は本来、一定の状態をキープするように調整されていますが、環境の変化が激しいとそれがうまくいかなくなり、頭痛やだるさのほか、気分が落ち込んだり、免疫力が低下したりという不調に陥るのです。

「そんな、病気まではいかないけれど、体調が優れないときに役に立つのがフィトテラピー(植物療法)。日本ではまだ耳慣れない言葉ですが、自然の恵みを使って行うセルフケアで、フランスでは医療として認められている一般的なもの。薬理効果のある精油を使ったり、ハーブティーやサプリメントを服用するのですが、薬のように用法・用量が厳しく決まっているのではなく、調子が悪いときにおまもり感覚で使うことができます」

リンネル_梅雨だるイメージ
出典: FASHION BOX
ニットブラウス¥27,000/ポルテ デ ブトン

【“梅雨だる”の主な症状】
●頭痛
●肩こり
●節々の痛み
●冷え
●むくみ
●疲労感
●不眠
●憂うつ
●不安 etc……

 

植物の力を取り込む方法

フィトテラピーは、続けることで本来の自然治癒力が高まり、不調が出にくくなります。代表的な取り入れ方をご紹介します。

《1》塗る

エッセンシャルオイルなどを希釈したものを皮膚に塗ることで、肌に浸透させて毛細血管に有効成分を届ける方法です。成分が血流にのって全身をめぐり、効果を発揮します。

リンネル_梅雨だる_エッセンシャルオイル
出典: FASHION BOX

1 ファファラ ローズ・アブソリュート 1mL ¥3,100/ロゴナジャパン
2 プラナロム ローズマリー・シオネール 10mL ¥2,400/健草医学舎
3 モンサンミッシェル スイートアーモンドオイル 30mL ¥2,300/サンリツ
4 ファファラ ホホバオイル 75mL ¥3,000/ロゴナジャパン

手作りマッサージオイルでケア
精油はそのまま塗ると濃度が高いため、濃度が2%になるよう、ベースオイル(ホホバオイル、スウィートアーモンドオイルなど)に混ぜて使いましょう。オイルは光を浴びると酸化するので、保存する場合は遮光瓶に入れて冷暗所に。1か月を目安に使い切ります。

★材料
ベースオイル……15mL(大さじ1杯)
お好みの精油……6滴(※複数の精油を使う場合は、合計で6滴。顔に塗る場合は3滴に)

 

《2》飲む

ハーブティーなどを飲むことで、消化器官を通して有効成分を吸収します。もっとも簡単で薬理効果も高い、フィトテラピーの基本です。欧米では液体のハーブ抽出物であるタンチュメールも一般的です。

リンネル_梅雨だる_ハーブティ淹れ方
出典: FASHION BOX

ハーブティーの淹れ方
茶葉が泳ぐくらいの大きめのポットにハーブを入れ、沸騰させたお湯を注ぎます。薬効成分を逃さないようふたをして、5~10分蒸らします。根や実、種子などは成分が抽出しづらいため、鍋で煎じるのがおすすめです。

★材料(1人分)
お湯……200mL
ハーブ……小さじ2~3杯

出典: FASHION BOX
エルボリステリア タンチュメール エキナセア 100g ¥2,600/コスメキッチン

タンチュメールとは
ハーブをアルコールやグリセリンなどに漬けて成分を抽出させた液体で、チンキとも呼ばれます。指定されている量を水やお湯で割って飲むだけなので、手軽に取り入れられます。

フィトテラピーで気をつけたいこと

●効果について
ご紹介する精油やタンチュメールなどの“自然ぐすり”は医薬品ではないため、心配なことがある場合は必ず医師に相談しましょう。また、効果・効能には個人差があり、体調によって異なる反応が出ることがあります。

●子どもや高齢者が使う場合
“自然ぐすり”はおもに健康な成人を対象としています。子どもやお年寄りが使う場合は分量を減らすなど注意しましょう。

●治療中の場合
持病により治療中の人や、薬を服用している人は必ず医師に相談してください。

●妊娠中の場合
妊娠中、または妊娠している可能性のある人は注意が必要なものもあります。医師に相談のうえ使用してください。

●精油を使う場合はパッチテストを
精油をマッサージなどに使う場合、成分が強いものもあるのでパッチテストを行いましょう。肘の内側など皮膚の柔らかい部分に薄めた精油を少量塗り、24時間様子を見ます。かゆみや赤みなどの異常が出た場合は使用を控えましょう。

※ 植物療法は日本では医療行為ではありません。あくまでも自己責任において行ってください。心配なことがある場合、医師や専門家に相談することをおすすめいたします
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Yoshimi Kikuchi(model), Mari Yoshioka(still)
styling_Sanami Okamoto
hair&make-up_Tomoko Takano
model_Megumi Chikuni
text_Ema Tanaka
cooperation_AWABEES, UTUWA
edit_FASHION BOX, Risa Sato[vivace]
リンネル 2019年7月号

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