もっと話そう! フェムテック/女性のカラダで何が起こっているの?
今、注目を集めるワードが「フェムテック」。フェムテックとは女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのことです。今回は女性の健康課題が年齢とともにどのように変化していくのか、婦人科医の福山千代子先生にお話をお聞きしました。女性のカラダのことがよくわからないという男性の方も、これをきっかけにぜひ女性の健康について目を向けてみてください。
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ホルモンに翻弄される私たちの肌、カラダ、心
一生を通じて女性のカラダと心に作用する女性ホルモン。女性らしさをつくる卵胞ホルモン(エストロゲン)と、妊娠を継続させる黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、卵胞ホルモンの分泌量によって女性のライフステージは分かれます。さらに、月経周期の中でも卵胞ホルモンと黄体ホルモンが排卵を境に目まぐるしく変動することで、月経の1〜2週間前になると「イライラが止まらない」「落ち込む」「食欲が増す」といった不快な症状が起こるPMS(月経前症候群)に悩む人もいます。これは性成熟期に多く見られます。
「卵胞ホルモンがメインに分泌される卵胞期は、体調がよく肌に潤いが出て精神的にも安定する絶好調期です。排卵で分泌量のピークを迎えるとその後少し下がり、代わりに増えてくるのが妊娠を維持するための黄体ホルモン。妊娠に向けたカラダにするために、体内に水や栄養を取り込もうとむくみ、便秘、食欲増進が起こり、皮脂分泌が促進されて肌荒れ、イライラといった症状が出ます。黄体期は幸せホルモンと呼ばれる脳のセトロニンという神経伝達物質が減ることで落ち込んでしまう人もいます。黄体期は妊娠成立のための大切な時期ですが、妊娠を考えていない女性にとっては負の時期ととらえられることが多いようです」(福山先生)
女性の一生でホルモンはこんなに変化する!
思春期(10〜18歳):初経を迎え大人のカラダに。ホルモンバランスは不安定
エストロゲンの分泌が急激に増加し初経を迎える。ホルモンバランスが不安定で月経不順が起こりやすい。子宮が未熟なことで、思春期特有の月経痛が起こることもある。
性成熟期(18歳〜40代半ば):エストロゲン分泌のピーク PMSや月経痛が増加
エストロゲン分泌が20代でピークに達し、妊娠・出産に適した時期になる。女性ホルモンの分泌の変動からPMSが起こりやすい。子宮内膜症、子宮筋腫になりやすい時期。
更年期(40代半ば〜50代半ば):エストロゲンが急激に減少 閉経に向けホルモン大変動
エストロゲンの分泌量が低下し、やがて閉経を迎える。日本人の閉経の中央値は50.5歳。その前後5年ずつが更年期で、自律神経の乱れによるさまざまな不調が現れやすい。
老年期(50代半ば以上):ホルモン状態は「凪」 生活習慣病リスクが増加
ホルモンの揺らぎがなくなり体調が安定する一方で、エストロゲンの恩恵が受けられなくなり生活習慣病のリスクが高まる。閉経から15年後以降は骨粗しょう症にも注意。
1カ月でもホルモンは目まぐるしく変化!
卵胞期の状態
・肌の調子がいい
・痩せやすい
・メンタルが安定
・体調がいい
黄体期の症状
・肌荒れ
・イライラ
・むくむ
・ドカ食い
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教えてくれたのは……女性の健康課題を熟知 婦人科医 福山千代子(ふくやま・ちよこ)先生
【PROFILE】
日本産科婦人科学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。MET BEAUTY CLINIC勤務。美容医療×婦人科の最新医療で、女性のライフステージの悩みに寄り添う。
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取材・文=中島夕子
(InRed 2022年2月号)
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WEB編集=FASHION BOX