いまやスマホは生活必需品で、子どもが使用している家庭も多いはずだ。子どもを犯罪などから守るためにスマホ使用時のルールは設定しているだろうか? 今回は、さまざまな調査データから家庭でのスマホルールの現状を探ってみる。
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子どもの成長とともにセキュリティ意識も向上
子どもが未就学児(0~6歳)の場合は、親のスマホを子どもに貸すケースがほとんどとなる。しかし、この場合のスマホのセキュリティ対策は、「特に何もしていない」が65.7%にも上り、もっとも多かった対策「端末内でのアクセス制限や機能制限」でも14.6%、「無料のセキュリティアプリ」13%と、対策は非常に弱いといえる。
子どもが成長していくにつれて家庭内でのルールづくりも進んでいくが、小・中・高校生の親では25.5%が「つくっていない」と回答している。たとえつくっていても、小学校低学年で約9%、小学校高学年で約15%、中学生で約21%、高校生で約16%がルールを守っていないことが明らかになっている。
一方で、親がスマホやインターネットで不正アプリ、フィッシング詐欺、架空請求、不正ログイン、有害サイト閲覧などのトラブルを経験していると、家庭でセキュリティ教育を行う割合が高くなる傾向にある。まずは親のセキュリティ意識を向上させることが重要といえる。
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日本人のスマホ依存度は世界第3位!
日本でスマホが普及し始めてから10年ほど。スマホは日本人の生活を一変させた。友人や家族とのメッセージのやり取り、メールの送受信、SNSの書き込みや閲覧、インターネットサーフィン、ゲーム、映画などの動画の視聴までスマホ1台でできてしまう。さらに、交通機関の利用や日々の買い物、銀行口座の操作までできるので、もはや生活必需品となっている。
2019年の調査では、「スマホを使わずにいることはできない」と答えた人が日本では49.8%とほぼ半数を占めた。この数字は、1位のインド(68%)、2位の韓国(55.7%)に次いで、世界第3位となる。子どもにスマホルールを守らせる前に、親がスマホ依存症になっている可能性もある。子どもは親の行動をよく見ているので、親がルールを守っていないと子どもも守らなくなってしまうことに注意が必要だ。
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高校生の1割が「フィルタリングは邪魔なもの」
スマホを使う上でのリスクを親が正しく理解していないと、子どももその必要性を理解できない。親は子どもに対し、なぜ対策が必要かという説明を行い、子どもを納得させることが必要となる。
たとえば、総務省が2019年7月に公表した「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」によると、フィルタリングのイメージについて、高校生の78%は「有害なサイトやアプリの閲覧を制限し、安全にインターネットを使うことを可能にしてくれるもの」と肯定的に捉えているが、10%は「使いたいサイトやアプリを利用できなくする邪魔なもの」と否定的に捉えていたことが明らかになっている。また、子どものフィルタリング利用率(71.2%)とスマホルールのある家庭(71.2%)はほぼ同程度という調査結果もあり、こちらも非常に興味深い。
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(抜粋)
取材・文/吉澤亨史
写真提供/Photo AC
編集/小山田花子(OT EDIT)、高野成光(OT EDIT)
WEB編集/FASHION BOX
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※ 記事に掲載されている情報は、いずれも2019年9月時点のものです
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