つらい頭痛の原因はスイーツや冷たい飲み物かも? ラクに続けられる“養生”

つらい頭痛の原因はスイーツや冷たい飲み物かも? ラクに続けられる“養生”

ズキズキと痛くなって、締めつけられたように重苦しいと感じる頭痛。頭痛を感じたときは、どんな種類の頭痛なのかを把握して、適切に処置をすることが大切です。ゆるゆる漢方家の櫻井大典さんが、タイプ別の頭痛の解消法を教えてくださいました。

頭痛がしたら目を休めて睡眠&ほうれん草を食べる

頭痛の原因は外からの影響で起こるものと、体の中で起こるものに分けられます。外的要因には長時間風に当たり気血の巡りが悪くなったり、寒さによる冷えや、熱中症のように熱が体にこもることのほか、湿気による影響もあります。一方、内的要因には血の不足(※)やストレス、疲労、加齢などの影響、胃腸の衰え、不摂生な生活、座りっぱなしなどで血流障害に陥り、そこから頭痛につながることがあります。特に、現代人はテレビやパソコン、スマホなどによる目の使いすぎや寝不足などの問題を起こしがち。寝る前などはこれらを控えて、睡眠をしっかりとるようにこころがけましょう。血を補う働きのあるほうれん草やレバー、いか、にんじん、ピーナッツなどもおすすめ。

(※)血の不足…気・血・水のうち血と水が不足すると、熱のコントロールができなくなります。

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雨や低気圧で頭痛やだるさが起こる人は冷たいものを控える

低気圧や雨の日などの気圧の変動が影響して、湿度の高い日に頭痛が起きたり、不調やだるさを感じるという場合があります。同時に気分が落ち込むことが多いなら、アイスクリームや冷たい飲みものなど、体を冷やすような飲食物は控えるようにこころがけます。そして、温かいお茶やスープなど、体を温める食べものをとりましょう。寒いのに薄着で過ごしていたり、ずっと座りっぱなしでいたりすると、全身の血流が悪くなってしまいます。なるべくなら1時間に1回程度は立ち上がって、ひざの屈伸運動をしたり、肩をグルグルと回すなどして、血流をよくし、頭に血を送るようにしましょう。一日の終わりには、ゆっくりと湯船に浸かり、体を芯から温めるのを忘れずに。

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胃腸の弱りが原因の頭痛は菓子パンを控え、お粥と味噌汁を食べる

胃腸が弱っているときにバランスの悪い食事をとると、頭痛を起こすことがあります。これは体内にドロドロとした不要物である痰質(たんしつ)が溜まり、それが巡って頭痛の引き金になるからです。痰質は体にとっては不要なもので、過剰な水分や生もの、味が濃いものや脂っこいもの、甘いものを食べすぎることによって溜まります。健康維持には、これらを食べすぎないようにすることが先決。たとえば、朝食に菓子パンやパンケーキなどを食べている人は、絶対にダメではありませんが、これらは文字通り、食事というよりお菓子に分類されるもの。できることなら、消化のよいお粥や具だくさんの味噌汁、湯豆腐など、胃にやさしいさっぱりしたものを一日の最初の朝食にどうぞ。

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出典: FASHION BOX

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寒くて頭痛がするときは「風門」のツボにカイロを貼る

首すじがゾワゾワとして寒気を感じたり、あるいは寒さから頭痛がするときによいツボがあります。まず首を前に倒し、一番出っ張る首の後ろの骨を目印に、そこから下に2つ目の突起から外側に指2本くらいのところにある「風門(ふうもん)」です。ここにカイロを貼ったり、蒸しタオルを当てたりして温めるとよいでしょう。寒さによる頭痛だけでなく、ゾクゾクとして寒気を覚えるときにもおすすめです。風邪にも種類がありますが、風門をしっかりガードすれば、体の熱を奪うタイプの風邪の侵入を防ぐこともできます。寒気をともなう風邪には、体を温めるしょうがをすってお湯を注いだ「しょうが湯」を飲むと、発汗を促し、邪気を散らしてくれます。

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このコンテンツの監修者は……

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ゆるゆる漢方家 櫻井大典(さくらい・だいすけ)
【Profile】
国際中医専門員。年間5000名以上の相談をこなす漢方専門家。アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国・首都医科大学附属北京中医医院や雲南省中医医院での研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。日本中医薬研究会に所属し、同志と共に定期的に漢方セミナーを開催。中医学の振興に努めている。SNSにて日々発信されるやさしくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず新たな漢方ユーザーを増やしている。おもな著書に『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方』(ナツメ社)、『つぶやき養生』(幻冬舎)、監修書に『食べる漢方』(マガジンハウス)、『ゆるゆる健康法』(KADOKAWA)などがある。
公式Twitterアカウント@PandaKanpo

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TJ MOOK『祖父の代からの漢方家で育った私が教える ゆるっと養生』
監修/櫻井大典

編集・制作/株式会社レクスプレス、杉浦美佐緒
イラスト/michi
WEB編集/FASHION BOX
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