市販の便秘薬、正しく使ってる? 食物繊維のとりすぎなど誤った便秘解消法を医師が解説

市販の便秘薬、正しく使ってる? 食物繊維のとりすぎなど誤った便秘解消法を医師が解説

出典: FASHION BOX

便秘に悩んでいると、つい頼りたくなるのが市販の便秘薬。ですが、説明書などに書かれた服用方法をきちんとチェックしていますか?
そこで今回は、松生クリニック院長の松生恒夫先生に便秘薬の正しい服用方法を教えてもらいました。飲みすぎないように、きちんと調整して服用をしましょう。

≪目次≫
●たまに飲む程度なら問題なし! 長期的使用が危ない
●誤った便秘薬の使い方で慢性便秘に
●便秘の人は食物繊維が問題になることも
●【ワンポイント】要注意成分
●このコンテンツの監修者は……

たまに飲む程度なら問題なし! 長期的使用が危ない

便が出ないときの頼みの綱・便秘薬。でも、使い方を誤ると、便秘をさらに悪化させてしまいます。健康な人の場合、便はS字結腸に一定量がたまると、大腸の内圧が高まって直腸に押し出され、直腸の壁が刺激されることで便意のスイッチが入ります。ところが、便意が消失して便秘になっている人は、直腸に便が入っても脳に指令が行きません。便がどんどんたまり不快な症状が出ます。

ここで、薬を服用するわけですが、問題なのが、市販薬の7割を占めるアントラキノン系下剤です。大腸のうち結腸を強く刺激して便を出すよう働きかける下剤ですが、配合されているセンナ、ダイオウ、アロエの成分には耐性がついてしまうことがあります。長期的に使い続けると、腸が薬による刺激に慣れてしまい、通常の量では効かなくなってしまうのです。

さらに怖いのは、長期間飲み続けることで、本来ピンク色の大腸に黒いシミができる「大腸メラノーシス」を起こすこと。シミのある部分は大腸の動きが止まってしまうため、ただでさえ動かない大腸の働きをさらに弱めてしまいます。

また、すでに便秘がひどい人が、便秘を解消しようと食物繊維を多くとるのは逆効果。便のかさが増したとしても、すでに大腸のぜん動運動の働きが弱く、便をうまく送れないため、便秘をさらに悪化させる場合があります。市販薬に頼っている人は、自己流の便秘解消法はやめて、一度、便秘外来のあるクリニックに行くことをおすすめします。

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誤った便秘薬の使い方で慢性便秘に

便秘を解消することはいいこと。しかし、薬に頼って頻繁に下剤を飲み続けると、大腸がまったく動かない体となり、最悪の場合、便秘薬も効かない慢性便秘を招きます。

たまに使う程度なら問題なし

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1:便秘薬を飲む。市販便秘薬の多くにセンナ、アロエ、ダイオウが使われています。

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2:便秘薬の効果で、強制的に大腸が動くことで排便が起こります。

毎日のように飲み始めると危険!!

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3:頻繁に市販薬を使い続けた結果、大腸のぜん動運動が弱まります。

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4:薬がないと大腸が動かなくなります。また、薬への耐性によって効果が薄れ、慢性便秘になります。

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便秘の人は食物繊維が問題になることも

便秘解消にと食物繊維をとることはいいことですが、すでに大腸のぜん動運動が弱まっている人は、管の中を便がスムーズに進まずに、さらなる便秘を招くことがあります。

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左:排便量を増やそうと食物繊維をとります。

真ん中:便秘の人は大腸のぜん動運動が弱いのでスムーズに便が進みません。

右:かさを増して大きくなった便から水分が吸収され、カチコチの便が腸の中で停滞します。

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【ワンポイント】要注意成分

・センナ
・ダイオウ
・アロエ
が含まれる「アントラキノン系刺激性下剤」

→市販薬の7割がコレ!

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このコンテンツの監修者は……

松生恒夫(まついけ・つねお)

1955年、東京都生まれ。松生クリニック院長。医学博士。1980年、東京慈恵会医科大学卒業。松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、2004年、松生クリニックを開業。専門領域は大腸内視鏡検査(現在までに5万件以上を施行)、生活習慣病としての大腸疾患、地中海式食生活など。日本消化器内視鏡学会認定専門医・指導医。著書に『「腸寿」で老いを防ぐ 寒暖差を乗りきる新養生法』(平凡社新書)、『腸革命! スーパー和食』(主婦の友社)など多数。

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(抜粋)

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編集・原稿 :オフィス0.9度(高橋ヒサシ、油野 崇)
イラスト:石山綾子
WEB編集:FASHION BOX
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