新型コロナウイルスに1日4分の“中指もみ”で打ち勝つ! 免疫力アップ&基礎疾患改善|医師監修

新型コロナウイルスに“中指もみ”で打ち勝つ!1日4分で免疫力アップ効果[医師監修]

(2020年5月18日 更新)

感染拡大から世界的なパニックを起こしている新型コロナウイルス感染症。自身の免疫機能を高め、冷静に対処する必要がある。今回は、鍼メディカルうちだ院長の内田輝和先生に、血流をよくして免疫力を上げ、基礎疾患を改善する“中指もみ”について教えていただいた。今すぐ1人でできる、1日4分の“中指もみ”をぜひ始めてみよう。

≪目次≫
●中指もみだけで体全体の不調にも対応、10秒で効果も
●全身が投影されている中指の反射区
●免疫力を上げる中指のもみ方
●中指もみで気になる症状を緩和する
●このコンテンツの監修者は……

中指もみだけで体全体の不調にも対応、10秒で効果も

韓国に伝わる「高麗手指鍼(こうらいしゅししん)」という治療法には、「中指は全身の臓器や器官の縮図であり、それぞれに対応した『反射区』というツボのようなものがある」という考え方がある。不快な症状に見舞われたとき、原因となる臓器や器官の反射区を刺激する「中指もみ」をするだけで、そこに対応した部位の血流がよくなり、胃もたれや偏頭痛、下痢といった不調を改善に導いてくれるのだ。

「患者さんが自分でできる療法の1つとして考案したのが『中指もみ』です。文字通り両手の中指をもんで刺激する健康法で、1回1分ほど、中指を爪で刺激したり、指の腹でもんだりするだけでOKです。ベッドの中や仕事中など、いつでもどこでも手軽にでき、しかも早ければ10秒で症状が改善する場合もあるので、即効性という面でも優れています」(内田先生)

外出を自粛しなければならないとき、子供の面倒を見ないといけないときでも、中指もみは気軽に行うことができる。1日に何回やってもよいので、「痛気持ちいい」程度の力を目安に、中指を刺激してみよう。

中指をもむと血液循環がよくなるが、それによって血管の老化が防げる可能性があるので、高血圧や動脈硬化などの予防や改善も期待できる。持病を抱えている人は、新型コロナウイルスに感染すると重篤化しやすいので、まずはこうした病気にならないことを心がけるのが大事なのだ。

また、中指もみには自律神経(自分の意思とは無関係に血管や内臓の働きを調整する神経)のバランスを整える効果も期待できる。中指には触覚を感知する「マイスナー小体(しょうたい)」という感覚器官があり、ここから「熱い」「冷たい」などの情報が脳へ送られていく。こうした感覚の働きは中指が最も秀でているので、中指を刺激すると脳にもそれが伝わり、自律神経も整えることができうる。

自律神経の乱れは不安や緊張を高め、頭痛や全身のだるさ、肩こり、不眠など、さまざまな不調を引き起こす。だが中指もみを行うことで、こうした不調も改善させることができるのだ。

ほかにも、中指もみは精神的な症状(認知症・うつ・パニック障害・不眠など)や加齢臭、薄毛、肌荒れ、シミ、吹き出物などの予防や改善が可能。ただし、中指もみはあくまでも補助療法であって、主たる治療手段ではない。そのため、中指もみで症状がやわらいだからといって病院の治療を中断してはいけない。また、中指をケガしていたり、高熱が出たりしているときは症状を悪化させてしまう恐れがあるので、治るまでは控えるようにしよう。

ちなみに、中指もみは即効性が高い健康法だが、慢性化した関節痛や神経痛、病気(高血圧・糖尿病・難聴・頻尿・ぜんそくなど)は、効果を実感するまでに数週間から数カ月を要する場合がある。こうした症状を抱えているときは効果を焦らず、毎日じっくり取り組むことを心がけよう。

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全身が投影されている中指の反射区

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出典: FASHION BOX

手の中指には全身が投影されている反射区がある。症状のある臓器や器官の反射区の刺激で、症状の予防・改善が期待できる。

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免疫力を上げる中指のもみ方

手の甲:首の反射区から中指のつけ根までを、爪を立てながら痛気持ちいいくらいの強さで1分間もむ。

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手のひら:口の反射区から腸の反射区までを、爪を立てながら痛気持ちいいくらいの強さで1分間もむ。左右の手を合計4分かけて行うことで体が温まり、リラックス効果も得られて免疫力も上がる。

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中指もみで気になる症状を緩和する

中指をもむ場所やもみ方は、体の不調や症状によって異なる。

目や腎臓、肺など、体の中に臓器や器官が2つあるものが対象の場合は、両手の中指を刺激する。また、肝臓は体の右側にあるので、右手の中指をもむ。体の片側にだけ症状があるときは、症状がある側の中指を刺激すると効果的だ。

中指のもみ方には、反射区付近を爪で刺激し、10秒間持続して刺激する「圧迫刺激」、部位の左右を叩くように爪でリズミカルに押す「振動刺激」、反射区を爪ではなく指の腹でもみほぐす「回旋刺激」がある。これらを症状や気になる体の部位などに合わせて使い分けることで、体の改善がはかれるのだ。

「例えば、高血圧を改善したいときは、手の甲側を向け、もう一方の手で爪を立てて第1関節を挟み、第2関節に向かって少しずつ爪をずらしながら10秒もむ。そして、手のひら側の中指のつけ根の下にもう一方の手の親指を当てて、手の中央に向かって少しずつずらしながら10秒もむ。この流れを1セットとして3回繰り返したら、もう一方の手も同様に行います」(内田先生)

免疫力を上げたいときは、首の反射区からつけ根までを、爪を立てながら痛気持ちいいくらいの強さで1分ほどもむ。さらに、手のひら側にある口の反射区から腸の範囲までを、やはり爪を立てながら痛気持ちいいくらいの強さで1分間もむ。

左右の手を合計4分かけて行うことで体が温まり、リラックス効果も得られて免疫力もアップする。

ちなみに、反射区は足裏にもあるので、土踏まずの周囲をもむことで内臓や疲労回復の効果が見込める。扁平足(へんぺいそく)の人はアーチができにくいので、ていねいに1分間もむようにしよう。

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鍼メディカルうちだ院長
内田輝和先生

【Profile】
岡山大学医学部麻酔蘇生学教室東洋医学研究班、倉敷芸術科学大学生命科学部健康学科教授などを経て、同大学鍼灸専攻客員教授。著書に『1分もむだけ! 中指もみ 101の症状に効く処方箋』(わかさ出版)ほか多数。

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TJ MOOK『新型コロナウイルス対策! 免疫力を上げる50の方法』
監修(記事掲載順):後藤礼司(愛知医科大学医師)、栗原 毅(栗原クリニック東京・日本橋院長)、北西 剛(きたにし耳鼻咽喉科院長)、山口康三(回生眼科院長)、栗原丈徳(栗原ヘルスケア研究所所長・歯科医師)、石原新菜(イシハラクリニック副院長)、小泉幸道(東京農業大学名誉教授)、川嶋 朗(東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当医師)、内田輝和(鍼メディカルうちだ院長)、宇佐見啓治(うさみ内科院長)、齊藤嘉美(成和会介護老人保健施設「むくげのいえ」施設長)、板倉弘重(品川イーストワンメディカルクリニック理事長)、井尻慎一郎(井尻整形外科院長)、島村善行(島村トータル・ケア・クリニック理事長)、藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)、秋津壽男(東京戸越銀座・秋津医院院長)、海原純子(医学博士・心療内科医)、赤須玲子(赤須医院院長)、帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)、久代登志男((一財)ライフ・プランニング・センター理事長 日野原記念クリニック所長)、長尾和宏(長尾クリニック院長)、常喜眞理(常喜医院院長)、井原 裕(獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科教授)、米山公啓(米山医院院長)、木庭新治(昭和大学医学部教授)、早坂信哉(東京都市大学人間科学部教授)、榎木英介(病理専門医・細胞診専門医)、宝田恭子(宝田歯科院長)、宮田俊男(みいクリニック院長)、工藤孝文(工藤内科 糖尿病・減量外来)、大西睦子(医学博士・内科医)、岩根隆太(Sleep Rest Clinic 幕張院長)、中村康宏(虎の門中村康宏クリニック院長)、石井さとこ(ホワイトホワイト デンタルクリニック院長)、菅原道仁(菅原脳神経外科クリニック院長)、筒井冨美(フリーランス麻酔科医)、福田大和(一宮きずなクリニック院長)、上田弥生(産婦人科医)、長尾周格(稲毛エルム歯科クリニック院長)

編集・執筆:株式会社はる制作室、真瀬 崇、坂本夏子、黒澤 円、石野宏幸
編集・執筆協力:五十嵐有希、常井宏平
イラスト:麻柴朋貴
写真・イラスト協力:shutterstock、photolibrary
WEB編集:FASHION BOX
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