食中毒を防止するためには、油や食材などが飛び散ったコンロや魚焼きグリルをこまめに掃除することが大切です。また、油が飛び散ったコンロ周りにはホコリがつきやすく、そこにカビや菌が繁殖し、それをからだの中に取り込んでしまうと呼吸器系の病気にもなりかねません。
そこで今回は、コンロやグリルが細菌だらけにならないために掃除のプロがおすすめするお掃除テクニックをご紹介します。
コンロ
カピカピ部分は油+ホコリで危険すぎ!
用意するもの:台所洗剤うすめ液/アクリルたわし/マイクロファイバー雑巾×2
頻度:毎日
(1)台所洗剤うすめ液をスプレーし、アクリルたわしでこすります。落ちない汚れはメラミンスポンジでこすってみて。
(2)マイクロファイバー雑巾で水拭きしたあとで、乾拭きします。
五徳・魚焼きグリルの網
重曹を使えばゴシゴシ不要!!
用意するもの:重曹粉/大きめの鍋/歯ブラシ
頻度:週1回
(1)鍋に水1L、重曹粉大さじ5を入れて混ぜ、よく溶かします。
(2)鍋に五徳を入れ、強火で沸騰させます。沸騰したら火を止め、3時間ほどおきます。
(3)五徳が冷めたら取り出し、歯ブラシでこすりながら水で流します。頑固な汚れはキッチン用クレンザーをつけて磨きます。
家中のお掃除で使える!? 様々な重曹の活用術
魚焼きグリルの庫内
忘れないで! 網は洗っても庫内は放置しがち
用意するもの:セスキ炭酸ソーダ/キッチンペーパー/割り箸/メラミンスポンジ/輪ゴム/マイクロファイバー雑巾×2
頻度:使うたび毎回
(1)水500mLにセスキ炭酸ソーダ5gを入れてスプレーをつくり、庫内にたっぷり吹きつけます。
(2)キッチンペーパーで覆い、湿布した状態で30分〜1時間おいてからはがします。
(3)割り箸の先にメラミンスポンジを挟み、輪ゴムで縛ったものでこすって汚れ取り。仕上げにマイクロファイバー雑巾で水拭き→乾拭きを。
~プロからのアドバイス~
換気扇周りはプロに任せるのが賢明
換気扇の部品を取り外して家庭で掃除することも可能ですが、手間がかかるうえに完全に汚れを取るのは至難の業。プロに任せて、その時間を家庭でできる掃除に回したほうが賢明です。業者に頼むと所要時間は2〜3時間、料金の相場は1万〜2万円。きれいで安全な台所への投資だと考えて!
キッチン掃除のプロは洗剤を使い分けていた! コンロから排水口まで30分で大掃除教えてくれたのは……
skc清掃監理センター代表取締役 小泉 仁人(こいずみ・ひろと)さん
【Profile】
skc清掃監理センター( 株式会社小泉コーポレーション)代表取締役。病院、クリニック、医院などの清掃を専門に行う。感染症の発生予防、院内の環境美化をモットーに、専門的な清掃から日常清掃まで幅広く扱う。
食品ロス問題専門家/ジャーナリスト 井出 留美(いで・るみ)さん
【Profile】
食品ロス問題専門家/ジャーナリスト。日本初のフードバンクの広報を委託されるなど食品ロス問題を世に広めた。『「食品ロス」をなくしたら1か月5,000円の得!』(マガジンハウス)、『食料危機 パンデミック、バッタ、食品ロス』(PHP新書)など著書多数。
撮影:高杉 純
編集・文:mao
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