キッチン用品の除菌は、食中毒を防ぐためにも念入りに行いましょう。特に、食材が直接触れるまな板や包丁、食器を洗うスポンジの手入れは重要です。食材を切るときに、まな板や包丁に食材の菌がどうしても付着してしまいます。使い終わったまな板を、気をつけて洗ったつもりでも、菌をすべて取り除くことができずに増殖してしまい、食中毒を引き起こすこともあります。
そこで今回は、口に入る食品を直接扱うキッチン用品を清潔に保つためのプロ直伝のお掃除テクニックを器具別にご紹介していきます。
まな板
包丁でついた傷には菌が入りやすい!
用意するもの:ゴム手袋/台所用漂白剤/キッチンペーパー/アクリルたわし
頻度:生肉・生魚を切ったら毎回
(1)まな板は食器用洗剤で洗って水で流しておきます。ゴム手袋をし、台所用漂白剤をまんべんなくかけ、キッチンペーパーで湿布します。
(2)裏面も同様にして、まな板を立てた状態で20〜30分おきます。
(3)キッチンペーパーをはがし、アクリルたわしでこすりながら水で洗い流し、よく乾かします。
包丁
漂白剤は「包丁」などの金属には使わないで!
用意するもの:熱湯
頻度:生肉・生魚を切ったら毎回
台所用洗剤で洗った包丁に熱湯をまんべんなくかけます。その後、冷水で冷やしてから完全に乾かします。
◎こんな方法もあります!
包丁を研いで表面をわずかに削ることで、表面の細菌などを落とすこともできます。
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「熱湯」だけでお手軽除菌!
用意するもの:耐熱ボウル/熱湯/トング
頻度:毎日
(1)耐熱ボウルにスポンジを入れて熱湯をかけ、1分おきます。
(2)トングで取り出し、冷たい流水で温度を下げてからしっかり乾かします。
<塩素系漂白剤を使うときの注意!! >
●換気を徹底
塩素を吸うと体調が悪くなることも。窓を開けて換気扇を回すのを忘れずに。
●ゴーグル、マスク、手袋必須
塩素系漂白剤は強アルカリ性。皮膚の炎症や目がしみる、咳が出るのを防ぐためにきっちりガード!
●酸性のものと混ぜない
塩素系漂白剤と酸性のものを混ぜると有毒ガスが出て大変危険。表示を要確認!
~プロからのアドバイス~
「煮沸消毒」と「熱湯消毒」どう違うか知ってる?
煮沸消毒は食器を沸騰したお湯で煮る消毒方法、熱湯消毒は沸騰したお湯を食器にかける消毒方法です。耐熱ガラスやホーロー容器は煮沸消毒、木製のまな板や包丁などは短時間熱湯をかける熱湯消毒が適しています。
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skc清掃監理センター代表取締役 小泉 仁人(こいずみ・ひろと)さん
【Profile】
skc清掃監理センター( 株式会社小泉コーポレーション)代表取締役。病院、クリニック、医院などの清掃を専門に行う。感染症の発生予防、院内の環境美化をモットーに、専門的な清掃から日常清掃まで幅広く扱う。
撮影:高杉 純、服部希代野
編集・文:mao
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