三児の母が平日は東京、週末は田舎暮らしで得た人生のヒント

平日は都会に住んで働き、週末はもう一つの拠点でゆったり暮らす、そんな「デュアルライフ」が話題です。そこで、いち早く実践する40代女性たちに、二つの拠点で暮らす魅力を聞きました。今回は生き物が大好きな子どもの一言をきっかけに、東京と南房総を行き来する馬場未織さんのインタビュー。

二拠点生活で暮らしにメリハリ。都会っ子が家を2つもつ理由

教えてくれたのは……

出典: FASHION BOX

馬場未織さん
1973年、東京都文京区生まれ。建築設計事務所勤務を経て、建築ライターに。2007年から平日は東京、週末は南房総市の里山で暮らす。2012年にNPO法人南房総リパブリックを設立。三児の母。

GLOW読者が実践するワタシらしい生き方

東京では知り合えないような人たちとのコミュニケーションが楽しい

馬場さんが南房総と東京のデュアルライフを実践して12年。もとは「子供のために」という親心から始まった。

「私自身は東京生まれ東京育ちで、建築関係の仕事だったので、生涯都市で暮らしていくものと思っていました。それが生き物が大好きな長男の『本物の虫を見たい』という渇望に応えたいという気持ちと、夫からの提案で週末の田舎暮らしを考え始めました」

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築120年の古民家は南西にひらけた広々とした平屋。
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刈払い機は田舎暮らしの必需品。
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家で唯一増築したデッキは、リビングの延長として使用。

3年ほど探し続けて、南房総で築120年の古民家付きの約8700坪という土地と運命の出会いを果たす。

「とにかく広大で、川が隣接し、山や竹林、田畑など、いろんな場所があり、『ここだ!』と直感。草刈りや畑など野良仕事はまったくやったことがなかったんですが、意外と大丈夫でした。息子と一緒に生き物を探すのがおもしろくて、『私も虫、好きかも』なんて思ったほど(笑)。地元の方も温かく受け入れてくださいましたし、今では二地域居住の仲間が増え、東京では知り合えないような人たちとのコミュニケーションが楽しいですね」

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夏は隣接する川で水遊び。
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ネコも一緒に二地域居住。

いろいろな生き方を知って自分を追い詰めなくなった

現在は、東京では建築ライターとして活躍し、南房総では自身が立ち上げたNPO法人『南房総リパブリック』の理事長として、里山学校やマルシェを開いたり、空き家の活用事業などを手掛ける。パワフルに動けるのは「二つの拠点があってこそ」と話す。

「東京は生まれ育った場所で好きな仕事ができるところ。南房総は行くたびにリフレッシュ以上に元気になれるので、『早く帰りたい』と思える場所。二つの地域の暮らしがそれぞれを補い合い、いろんな生き方や考え方を知ることで、自分を『追い詰める』ことがなくなりました。それに、やりたいことがたくさんあるので、くよくよしている暇もない(笑)。人生を肩肘はらずに楽しめるようになった気がします」

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刈った竹や落とした枝で焚き火。火のある暮らしは田舎ならでは。
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夕方には野良仕事を終えて近くの海に。ホッとするひととき。

心を癒やす「サードプレイス」とは?

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撮影_松橋晶子
取材・文_安田晴美
編_石川聡子[vivace]、FASHION BOX
GLOW 2019年8月号
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