体にたまった重金属が原因?! リウマチや骨の変形を予防・抑制する食事術

有害な重金属をデトックスできる体になるには? リウマチやヘバーデン結節の予防にも◎[医師 監修]

骨の変形を予防・抑制する!
重金属をためない体になるには?

指の関節が傷んだり、変形したりする病気といえば、関節リウマチのほかにヘバーデン結節・ブシャール結節などがあります。それらの病気の一因とされているのが、体内にとりこまれた有害な重金属類です。
重金属類は体にどのような影響を与えてしまうのでしょうか? また、仮にとりこんだとしても、排出しやすい体になるにはどうすればいいのでしょう? たかはしクリニック院長の高橋嗣明(たかはし つぐはる)先生が監修したTJ MOOK『指先の変形と痛みを食い止める ヘバーデン結節の症状を和らげる本』からご紹介します。

 

重金属は肝臓の解毒作用を妨げ「たまる体」にしてしまう!

関節を変形させる原因のひとつと考えられる、化学物質の重金属。

「アルミニウムと水銀、鉛などがあげられますが、とくに深刻なのが鉛。骨にたまってしまうため、骨粗鬆症が起きると骨の中に蓄積された鉛が外の細胞に漏れます。すると、ヘモグロビンなどのたんぱく質に悪影響を及ぼすのです」

おもな有害重金属とは?

有害な重金属をデトックスできる体になるには? リウマチやヘバーデン結節の予防にも◎[医師 監修]

またこうした重金属は、それそのものが有害なだけでなく、肝臓の解毒作用を妨げるそう。

「重金属から身を守るためには、なるべく体内に入れないことと、入ってしまったものを外に出すことが重要です。体内に入れない対策としては、歯の詰めものを見直すことが有効。排出するためには、便秘がちな人は腸内環境を整えて、悪いものを出せる体にすることが大切です」

また、それぞれの重金属の排出を促す栄養素があることがわかっています。意識して摂るようにし、毒素を「出せる体」を目指しましょう。

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腎排泄も大切! 出せる体になる良水習慣

出せる体にするもう一つの方法があります。それは、質の良い水を毎日飲むことを習慣づけること。ジュースやコーヒーなどの嗜好品ではなく、“水”そのものです。1日に飲む量は、次が目安です。

自分の体重 × 30mL

たとえば、体重50kgの人であれば、1.5リットル。さらにそこへ水溶性珪素やにがりを数滴加えて飲むとよりデトックス効果があります。塩素の基準のゆるい日本の水道水は、雑菌は減りますが、そのままでは危険です。安くても良いので浄水器を付けることをお勧めします。

 

排出するためには……

まずは腸内環境を整えて、排出できる体にすることが一番。便秘の解消が重要です。さらに、有害物の排出をサポートする「毒出し作用」のあるキレーション食材を積極的に摂りましょう。デトックス野菜として知られているパクチーには、重金属を排出する作用があるといわれています。

※キレーションとは、重金属を体外に排出させること

キレーション効果のある栄養素

※重金属の解毒には、メタロチオネイン(MT)という金属結合タンパクが関わります

亜鉛
MTはZn結合して存在。重金属をZnと交換(置換)して排出します。

【多く含むおもな食品】

  • かき
  • 豚レバー
  • 牛肉(赤身)
  • かに

 

セレニウム
MTの産生促進に関わることで解毒に有効です。

【多く含むおもな食品】

  • にんにく
  • 長ねぎ
  • 玉ねぎ
  • 海藻類

 

ビタミンC
活性酸素を除去することで、グルタチオンの消費を減らし間接的にMTの産生を促進します。

【多く含むおもな食品】

  • ブロッコリー
  • いちご
  • 青汁(ケール)
  • ピーマン

そのほか、マグネシウムや鉄も排泄には必須のミネラルですが、解毒能力は個々でかなり差があります。また、細胞内に取り込まれた有害重金属の排出は簡単ではありません。そのため、グルタチオン治療やその他の解毒治療が必要なケースもあります。

 

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この記事の監修は……たかはしクリニック院長 高橋嗣明(たかはし つぐはる)先生

有害な重金属をデトックスできる体になるには? リウマチやヘバーデン結節の予防にも◎[医師 監修]

(PROFILE)
形成外科医・栄養療法医
1963年、東京都生まれ。北里大学医学部卒業。北里大学大学院医療系研究科修了。北里大学病院に入局し、形成外科、美容外科などを歴任。2005年より長野県の北信総合病院にて医長を務め、2013年、長野県中野市にて「たかはしクリニック」を開院。専門である形成外科を中心に、整形外科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科など幅広い見地からさまざまな診療・治療を行う。また、オーソモレキュラー療法と解毒治療にも精通しており、慢性の難治疾患の治療にもあたっている。著書に『学校に行けない子供 仕事に行けない大人』(ファインピクサー)がある。

(抜粋)

TJ MOOK『指先の変形と痛みを食い止める ヘバーデン結節の症状を和らげる本』

監修:高橋嗣明

35歳以上の女性がかかりやすいといわれる、指の関節が痛みとともに変形する病気が「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」です。
本誌は「指の変形」「ズキズキ痛い」の進行を食い止める生活習慣と食事術を中心に紹介し、ヘバーデン結節で悩む人たちの不安を解消します!

栄養学的見地から治療する第一人者!
監修 たかはしクリニック院長 形成外科医・栄養療法医
高橋嗣明

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構成・編集・原稿:萩原はるな、脇谷美佳子

 

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Web 編集:FASHION BOX

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