(2020年5月19日 更新)
エクササイズで体を鍛えることは大切ですが、特定の部位だけ鍛えてもいい姿勢は保てないのだとか。その理由をボディデザイナーの森俊憲さんが詳しく教えてくださいました。バランスよく体を鍛えるようにしていきましょう。
≪目次≫
腹筋だけ鍛えると猫背に……
なにごともバランスが大事
ピンと伸びた背すじを維持するためには、腹筋による体幹の支えが不可欠です。しかし、腹筋だけを鍛えていれば良い姿勢が保てるというわけではありません。
筋肉には「拮抗(きっこう)筋」と呼ばれるペアがあり、それぞれ屈筋と伸筋が対になっています。腹筋と背筋の関係がまさにそうで、互いの伸縮を助ける役割があるのです。腹筋は主に屈曲の働きが強いため、腹筋のみを鍛えすぎてしまうと、姿勢の維持どころか背すじが曲がってしまう原因になることも。美しい姿勢を保つためには、伸びる動きを得意とする背筋も同時に鍛えることで、体を引っ張り上げてもらう必要があります。基本的に前面と背面の筋肉がアンバランスに弱るということはないため、アンチエイジングを目的としたトレーニングの場合にも、拮抗筋を意識した鍛え方をすることが得策といえるでしょう。拮抗筋は片方だけが強いと怪我や障害の原因となってしまうため、ペアの筋肉はバランス良く鍛えることが大事です。
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腹筋が背筋より強いと……?
腹筋だけを鍛えすぎると、筋肉が硬くなりすぎて腰を反らす動きができず、腰が曲がる原因になってしまいます。背すじを伸ばすには、実は背筋の働きが必要不可欠。腹筋4に対して背筋6くらいの割合で鍛えるのがちょうどいいとされています。
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背筋が腹筋より強いと……?
背筋が腹筋より強くなってしまうと、腰が過剰に反り、尻が突き出たような姿勢に。背筋の重さに腹筋が耐えられなくなっていることも原因の一つであるため、腹筋、特に腹直筋のトレーニングを取り入れることが必要です。
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このコンテンツの監修者は……
ボディデザイナー
森 俊憲(Toshinori Mori)さん
【Profile】
株式会社ボディクエスト代表取締役。ネットを活用した独自のWEBシステムや専用アプリを開発し、受講者が自宅にいながらマンツーマンの指導・支援を受けられるオンラインのフィットネスサービスを展開。これまでに14,000名以上への体形管理カウンセリングやパーソナルトレーニング指導を行う。企業向けの健康指導や講演、各種メディアなどで幅広く活躍中。『DVDつき へやトレ』(主婦の友社)、『女子の体幹プログラム』『女子の腹割プログラム』(ともに日本文芸社)、『体幹を鍛える!』(宝島社)など著書・監修書多数。
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(抜粋)
TJ MOOK『腹筋でやせる!!』
監修:森 俊憲
編集・制作:バブーン株式会社(矢作美和、相澤美沙音)
イラスト:内山弘隆
撮影:熊坂 勉(fort)
WEB編集:FASHION BOX
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