港区女子が実は貧困……!? 服や化粧品・ブランド物で家計は火の車?

「港区女子」の闇|シェアハウスに住む貧困港区女子の実態とは

(2020年3月24日 更新)

港区界隈で遊び回るきらびやかで意識の高い女性を「港区女子」と呼びますが、「貧困港区女子」という存在をご存じでしょうか。「お金はないけど、何が何でも港区で暮らしたい」という、見栄っ張りな「意識だけ高い貧困女子」たちのことを言うそう。「貧困港区女子」の巣窟と化すシェアハウスに実際住む女性が、リアルな日常を教えてくれました。

≪目次≫
●港区のシェアハウスに月4万で住む金はなくても意識は高い「貧困港区女子」
〇「貧困港区女子」の身勝手さ 身の丈に合わない生活でしわ寄せが
●このコンテンツの監修者は……

港区のシェアハウスに月4万で住む
金はなくても意識は高い「貧困港区女子」

告白
竹中奈々(仮名/23歳/バイト)

私は大学を出てから一般企業に就職しましたが、作家になりたい夢を捨てきれず、1年で会社を辞めてフリーター生活をしながらひたすら執筆を続けています。そんな不安定な生活なので、今は港区の有名な繁華街からほど近い女性専用のシェアハウスで暮らしています。

シェアハウスである以上、人目を気にせず過ごせるのは、薄い壁で仕切られた四畳半の、シングルベッドがある無機質な自室だけです。玄関も、トイレも、お風呂も、洗面所も、台所も、洗濯機も、リビングも、ベランダも、すべてが他の人との共有です。それでも、1カ月あたりの家賃は電気・水道代や共益費込みで4万円強。敷金・礼金はなし。保証会社を通せば連帯保証人は不要で、生活に必要な家電や家具も揃(そろ)っているので、身軽に引っ越してすぐに暮らしたいという人にはとても便利でお手軽です。そして何より、都心の一等地で暮らせることは、私の創作意欲を大いに刺激してくれます。

私のシェアハウスは3階建ての古い鉄筋コンクリート造りの建物を改装したもので、住人は私を含め12人。1フロアに4人ずつ暮らしていて、年齢は20~30代だけ。彼女たちがシェアハウスで暮らす理由は、「個人事業主としての事業所の住所をどうにか港区にしたい」という人もいますが、ほぼ「お金がない」「家賃を低く抑えたい」です。

ところで、最近は港区界隈で遊び回るきらびやかで意識の高い女性を、「港区女子」と呼びますが、私が暮らしているシェアハウスは「貧困港区女子」の巣窟です。「お金はないけど、何が何でも港区で暮らしたい」という、見栄っ張りな「意識だけ高い貧困女子」たちです。

彼女たちは周囲に対する自己顕示欲のために、身の丈に合った収入がなくても服や化粧品、ブランドバッグに惜しみない投資をするので、毎月のクレジットカード返済で家計は火の車です。それでも、毎晩盛り場に繰り出して、港区に住んでいることを自慢したいために、こうしたシェハウスにたどり着くのです。

▼「貧困港区女子」の身勝手さ 身の丈に合わない生活でしわ寄せが

「貧困港区女子」たちが勝手に生活苦にあえいでいるだけなら構わないのですが、時として同居している私たちの生活に干渉し、迷惑をかけます。たとえば、リビングに隣接する台所で私が夕食の準備に炒め物をしていると、「今、リビングにコートを干してあるの。ニオイがつくからやめてくれない?」と文句を言われます。

他にも、お風呂場で長電話をするのでなかなか次の人がつかえない、共用の下駄箱が彼女たちの持ち物で占拠されてしまう、といった具合です。時には、こうした「貧困港区女子」同士の身勝手さがバッティングしてケンカになってしまうこともありますし、お金が盗まれる事件が起こったときは、真っ先に彼女たちが疑われました。

最も許せなかったのは、私の隣の部屋の住人が夜中に男を連れ込んだことです。もちろん、男女に関係なく住人以外の立ち入りはご法度です。たまたま夜中まで起きていた私は、隣の部屋で明らかに「行為」に及んでいる声と振動を感じました。その晩はずっと布団をかぶっていましたがまったく眠れません。聞きたくもない他人のピロートークとあえぎ声に、私は発狂寸前でした。

さすがにこのことはシェアハウス全体でも問題となり、彼女は強制退去となりましたが、彼女はきっとまた別のシェアハウスで同じような迷惑をかけるのではないかと思います。やはり、見栄にこだわって身の丈に合わない生活を続けると、どこかでしわ寄せが来て、人柄も生活もいびつなものになっていくのでしょう。

港区女子が実は貧困……!? 服や化粧品・ブランド物で家計は火の車?
出典: FASHION BOX

【オススメ記事】
<2歳児のママ・犬山紙子>子どもは褒めて伸ばすけど褒めるときも注意が必要?
子どもにはスマホを少しでも早く持たせるべき!? そのメリットとルール
<スマホのルールとペナルティのつくり方>親子関係を良好に保つために

このコンテンツの監修者は……

中村淳彦(なかむら・あつひこ)さん

【Profile】
ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優や風俗など、社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)は第2回Yahoo! 本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネート。最新刊は『日本の貧困女子』(SB新書)。『日本の風俗嬢』(新潮社)、「名前のない女たち」シリーズ(宝島社)など著書多数。
Twitterアカウント「@atu_nakamura」

【オススメ記事】
[夫にムカついたときの対処法] ケンカが減れば熟年離婚を防ぐことができるかも!?
滝クリが“ふっくらお腹”で登場! その引き寄せ力の秘密とは?

(抜粋)

港区女子が実は貧困……!? 服や化粧品・ブランド物で家計は火の車?
出典: FASHION BOX

宝島社新書『証言 貧困女子 助けて!と言えない39人の悲しき理由』
監修:中村淳彦

WEB編集:FASHION BOX
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
【よく読まれている記事】
ウタマロクリーナーは洗濯機の掃除にも使えた! 内側&洗剤の投入口までキレイに
スーパーの牛肉のラベルに注目! 「和牛」と「国産牛」の違いを解説
山本美月 真っ白美脚&スタイルキープ 10カ条を明かす! ポケGOで体形維持!?
過敏性腸症候群を改善するおすすめの食事法とは? 納豆やヨーグルトはおなかに良くない?
お風呂の水栓の水垢落としに意外なアレが使えた[ズボラ主婦に朗報]
医師直伝・コンビニ活用の「ばっかり食べ」で痩せる!? 食べ方ルールでダイエット

RELATED CONTENTS

関連コンテンツ