平日は都会に住んで働き、週末はもう一つの拠点でゆったり暮らす、そんな「デュアルライフ」が話題です。そこで、いち早く実践する40代女性たちに、二つの拠点で暮らす魅力を聞きました。今回は子育てに奮闘するかたわら、東京・京都・軽井沢と、“トリプルライフ”を実践する川上ミホさんのインタビュー。
教えてくれたのは……
川上ミホさん
料理家。国内外のレストランでの経験を経て独立。雑誌やTV等のメディアを中心に活動する傍ら、レストランプロデュースや商品開発アドバイザーとしても活躍。3歳の愛娘の子育てにも奮闘中。
根を下ろし、暮らすことで分かる良さがある
東京と京都、まったく違う文化を持つ二つのエリアを行き来する日々を送る川上さん。その始まりは2015年頃。
「夫の仕事の都合で京都に部屋を借りたのですが、家族で出掛けることが増えて、いつしかもう一つの拠点に。毎月1週間程、京都で過ごしています」
「胸を借りる気持ち」で地元のコミュニティに加わることで、旅行では見えない生活文化や伝統の奥深さを知り、刺激をもらっているそう。
「日常に伝統や美意識が根付いているので、観光客で賑わう表の顔とは別に、地元の人たちだけが嗜む楽しみがたくさんあって驚きました。それに、東京では出会えない人たちと仲良くなれるのも嬉しい。そんな友人たちから、京都の新たな魅力を教えてもらうことが多いですね。人間的にも仕事的にも世界が広がったと感じています」
祇園祭の時に開催されている「屏風祭」。通常、観光客は格子窓越しに美術品を眺めるのだが、特別に京町家にお邪魔して美術品に囲まれての宴席に参加した時のもの。
京都は町中に伝統美があふれているので、散歩が楽しい。
京都で日常使いの骨董品にハマり、仕事で使うことも増えたそう。
京都の自宅。あえてシンプルでモダンなしつらえに。
東京・京都・軽井沢の3拠点居住。移動の時間とコスト以上の価値がある
そして今、3つめの拠点となる軽井沢にアトリエを建設中。来年春にお披露目の予定だとか。
軽井沢の緑豊かなカフェで家族とのんびり。
アトリエ建設予定地。豊かな森に一目惚れ。
「最初は避暑目的だったのですが、野菜はおいしいし、いい食材も豊富だし、教育環境も整っているし、軽井沢を暮らしの拠点にしたいと思い始めました。東京は仕事場、京都は背筋が伸びる大人の世界、そして軽井沢では自然の豊かさを味わいながら暮らす。デュアルどころじゃないですが(笑)、それぞれ土地柄が違うので、私もすごく楽しい。移動の時間とコスト以上の価値があると思っています」
軽井沢に出かける時には車で。地元のおいしい野菜をたくさん積み込んで、東京に戻ってくるそう。
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撮影_川崎一貴[MOUSTACHE]
取材・文_安田晴美
編_石川聡子[vivace]、FASHION BOX
(GLOW 2019年8月号)
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