塩分を摂り過ぎると身体によくないことをご存じの方は多いと思います。実際に、塩分過多は血圧を上昇させる直接的要因になると、医学博士の島田和幸先生は言います。減塩&排塩の食生活で高血圧を防ぎましょう。
※「排塩」とは「塩分を排出する」という意味で、TJ MOOK『決定版! 強い血管をつくる名医のワザ』のみで特別に使用している造語です
減塩だけではなく排塩の食生活を!
塩分……つまり、ナトリウムの摂り過ぎは、直接的に高血圧をまねきます。血圧が高くなると血管への負荷が大きくなるため、内皮細胞が傷ついて動脈硬化を進行させてしまいます。高血圧と動脈硬化は相互に影響し合い、相乗効果によって、さらに高血圧と動脈硬化を進行させてしまうため、悪いスパイラルへと陥ってしまうのです。つまり、塩分の摂り過ぎは絶対に避けるべき習慣といえます。
塩分の摂り過ぎを避けるためには、まずは減塩することが必要不可欠ですが、塩分をデトックスする排塩の習慣もとり入れてほしいものです。血中のナトリウム濃度が高くなったときにカリウムを補えば、余分なナトリウムを水分とともに尿の中に排出できます。
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1日の塩分摂取量を決めて減塩する
1日の塩分摂取量の目標値
《健康な成人男性》
8g未満=小さじ1と3/5未満
《健康な成人女性》
7g未満=小さじ1と2/5未満
《高血圧の成人男女》
6g未満=小さじ1と1/5未満
「健康日本21(第2次)」が提唱する目標値
《成人男女》
8g未満=小さじ1と3/5未満
※「小さじ1=食塩5g」で計算
塩分過多による高血圧を防ぐ! 減塩&排塩で血圧を安定させる
カリウムを摂って塩分を排出する
塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると、血中のナトリウム濃度が高くなり過ぎるので、それを薄めるために血管内に多くの水分が引きこまれます。その結果、血圧が上昇するのです。
しかし、カリウムを同時に摂取すると、カリウムの効果で摂り過ぎた塩分(ナトリウム)と水分を尿として排出して、血圧の上昇を抑えることができます。
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このコンテンツの監修者は……
島田和幸(しまだ・かずゆき)さん
【Profile】
東京大学医学部卒業。医学博士。新小山市民病院 理事長・病院長。
東京大学第三内科、米国タフツ大学、高知医科大学、自治医科大学で、講師・教授職や病院長職などを歴任。2010年、日本高血圧学会理事長に就任。2012年、小山市民病院の病院長に就任し、2013年、新小山市民病院へ改称とともに現職となる。同年、自治医科大学名誉教授となる。第8回日本心臓財団研究奨励賞、日本高血圧学会栄誉賞などの賞歴がある。『内皮細胞が活性化する食習慣で一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本』(永岡書店)、『強い血管をつくる本』『詰まらない・切れない! 血管を若返らせる50の習慣』『強い血管をつくる食べ方』『専門医が教える 日本一おいしい減塩レシピ』『強い血管をつくる習慣』(すべて宝島社)、『薬を使わず血圧を下げる』(幻冬舎)、『血圧サージに殺されない50の方法』(自由国民社)など著書・監修書多数。
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(抜粋)
TJ MOOK『決定版! 強い血管をつくる名医のワザ』
監修:島田和幸
構成・編集・原稿:西田貴史(manic)
イラスト:MICANO
WEB編集:FASHION BOX
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